米労働指標の低調な結果を受けて米利下げ観測が高まり、ドル売り株高が優勢となった

【米国】米10年債利回りの低下を受けて、全般でドル売りが優勢

為替(2024年5月10日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   155.46  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0781  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   167.47 (円)
ポンド円         GBP/JPY   194.56  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2520    (米ドル)

5月9日のニューヨーク外国為替市場は、米新規失業保険申請件数(予想:21.5万件、結果:23.1万件)が予想より弱い結果を受けると、全般でドル売りが優勢となった。また米10年債利回りが上昇幅を縮小すると、さらにドル売りが加速した。

米ドル円は、低調な米労働指標を手掛かりに円買い・ドル売りが先行した。好調な米30年債入札後に、米長期金利が低下幅を拡大すると全般でドル売りが優勢となり、155.40円まで下押した。

ユーロドルは、米10年債利回りが4.51%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、1.0723ドルまで下押し日通し安値を付けたものの、売りが一巡後は買戻しが優勢となった。
その後は、米労働指標が低調な結果であったことや米10年債利回りが4.44%台まで低下したことで、ドル売りが優勢となり1.0784ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。

株式
NYダウ平均       USD   39,394.44       +337.74(+0.86%)
NASDAQ総合    USD   16,347.72         +44.96(+0.27%)
S&P500             USD     5,214.57         +26.97(+0.51%)

株式市場では、米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことがわかると、米利下げ観測が高まり買いが広がった。前日に引き続きエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズには売りが出て、上値の重しとなった。

債券・商品先物 
米国債10年                               4.457          (-0.039)
NY原油(WTI)     USD/バレル   79.07          (+0.36%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,352.1       (+1.59%)
 

【日本】米10年債利回りが4.5%台と高水準で推移し、ドル買いが優勢

為替(17時)
5月9日の東京外国為替市場は、米10年債利回りが4.5%を上抜け高値圏で推移したことで、ドル買いが優勢となった。欧州通貨では、20時にBOE政策金利発表が控えていることもあり、積極的な取引は控えられており、値幅は限定的だった。

米ドル円は、東京オープンと同時に値を下げ155.15円まで安値を押し下げた。ただすぐにショートカバーが入り、買い戻された。その後は堅調に上値を伸ばし、155.69円まで上値を伸ばしたが、日経平均がマイナス転したことなども受け揉み合いが続いた。ただ米10年債利回りが4.5%台で高止まりしていることもあり、ドル買いが進み155.81円まで上値を伸ばし日通し高値を付けた。

ユーロドルは、米10年債利回りが4.5%台の高水準で推移していることでドル買いが進行しじり安となり、1.0735ドルまで安値を押し下げて引けた。20時に控えているBOE政策金利発表を前に積極的な取引は控えられており、値動きは限定的だった。

ユーロ円は、ドル円の上昇に連れて167.32円まで上値を伸ばした。その後は上を試す動きがあったものの、昨日の高値167.35円がレジスタンスとして意識されると、上値を抑えられて上抜けることはできなかった。

債券
10年長期金利  0.870% (±0)

【市場主要イベント】
10日 英 第1四半期GDP
        加 失業率
        米 ミシガン大消費者信頼感指数
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