ECBの利下げ局面の終わりが近づいているとの見方から、ユーロ買いが優勢となった

【米国】米経済指標の軟調な結果を受けて、全般でドル売りが優勢となった

為替(2025年9月12日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   147.46(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1694(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   172.44(円)
ポンド円          GBP/JPY   199.53(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3527(米ドル)

 
9月11日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表した消費者物価指数(予想:2.9%、結果:2.9%)は市場予想通りドル買いが先行したが、米新規失業保険申請件数(予想:23.5万人、結果:26.3万人)と予想よりも悪化したことで、一転してドル売りが優勢となった。またラガルドECB総裁は「ディスインフレのプロセスは終了した」と発言したことで、ユーロ買いが優勢となった。
 
米ドル円は、米労働省が発表した消費者物価指数は概ね市場予想通りとなり、一時148.19円まで上値を伸ばした。もっとも8日高値の148.58円が目先のレジスタンスとして意識されると、失速した。また、前週分の新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い内容であることが伝わるとドル売りを促し一時146.98円まで下押した。
 
ユーロドルは、米消費者物価指数発表後は一時1.1660ドルまで下押し日通し安値を付けたものの、売り一巡後は米10年債利回りの低下とともにドル売りが優勢となった。またラグルドECB総裁の発言もあり全般でユーロ買いが優勢となり、一時1.1746ドルまで上値を伸ばした。
 
株式
NYダウ平均       USD   46,107.99        +617.08(+1.35%)
NASDAQ総合    USD   22,039.60        +154.25(+0.70%)
S&P 500             USD    6,587.48          +55.45(+0.84%)

株式市場は、米消費者物価指数や新規失業保険申請件数の結果を受けて、米利下げ観測が高まると主力株中心に買いが集まった。米主要3指数は史上最高値を更新した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.022%     (-0.027)
NY原油(WTI)     USD/バレル   61.81        (-2.32%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,673.4     (-0.19%)
 

【日本】ハト派の高市氏が自民党総裁選への出馬を表明したことで、円売りが優勢となった

 
為替(17時)
9月11日の東京外国為替市場は、ニューヨーク時間には米CPIの発表が控えていることもあり、大きな方向感は出にくい展開がつづいた。さらに15時前には日銀の利上げ否定派の高市氏が、自民党の総裁選への出馬を岸田前首相に伝えたことを受けて、全般で円売りが優勢となった。
 
米ドル円は、147.40円前後でもみ合う展開が続いたものの、15時前にはハト派の高市氏が自民党総裁選への出馬意向を岸田前首相に伝えたとのニュースが伝わったことで、円売りが優勢となった。17時までには147.83円まで上値を伸ばした。
 
ユーロドルは、早朝には1.1706ドルまで上値を伸ばしたものの、米10年債利回りが上昇したことを受けてドル買いが優勢となり、じり安に推移した。15時台には1.1683円まで下値を広げたが、ドル円とユーロ円が同時に上昇した影響を受けて、方向感なくもみ合う展開となった。
 
ユーロ円は、ドル円同様に方向感なく小幅なレンジ内での上下が続く展開となった。高市氏の自民党総裁選出馬報道を受けて15時以降は円売りが優勢となった。17時までには172.83円まで上値を伸ばした。
 
債券
日本国債10年   1.570%     (+0.005)
 

【市場主要イベント】
12日 英   7月GDP
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