2022/11/08 7:43 JST投稿
【米国】
為替(11月08日6時00分)
米ドル円(USDJPY) 146.59-146.60 (円)
ユーロ円(EURJPY) 146.89-146.90 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0020-1.0020 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 168.79-168.81 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.1514-1.1515 (米ドル)
11月7日のニューヨーク外国為替市場では翌日の米中間選挙に加え、中国政府が「ゼロコロナ」政策を堅持すると示したことを受けたリスク回避の姿勢が優勢だった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速への懸念による影響もある上、10日に発表される10月米消費者物価指数(CPI)が意識され、様子見の姿勢が強まった影響も大きかった。
なお、米中間選挙を巡る動きとしてイーロン・マスク氏が1億人を超えるツイッターのフォロワーに対し、共和党議員候補への投票を呼び掛けたとブルームバーグが伝えている。
金融政策の影響を受けやすい2年債と10年債(長期金利)の利回りは、86日連続で逆転(逆イールド)しており、終値ベースでは2年債が4.728%、10年債が4.218%だった。
米ドル・円(USDJPY)は、リスク回避の円買いが強まり、一時この日の安値146.09円を付けた。その後は、長期金利の上昇から投資家心理が上向き147.57円まで値を戻したものの、米中間選挙やCPI発表を控え様子見の姿勢も強く146.63円で終えた。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、FRBの利上げ減速観測が強まりユーロ買いが強まった。さらに、ラガルド総裁とビルロワドガロー仏中銀総裁の発言も後押しした。まず、ラガルドECB総裁は、インフレが過度に高水準となっており2%に戻さなくてはならず、インフレ期待の安定を維持する必要があると述べた。ビルロワドガロー仏中銀総裁は、「ECBは基調インフレ率が明らかにピークに達するまで利上げを止めるべきではないが、金利が成長を抑制し始める水準に達したら、利上げペースを緩める可能性がある」との認識を示唆した。この日の高値1.0034ドルまで値を延ばし、終値は1.0020ドルだった。
ユーロ・円(EURJPY)は、投資家心理の上向きから堅調に値を上げた。この日の高値147.00円を付け、終値は146.88円となった。
株式
NYダウ平均 USD 32,827.00 +423.78(+1.30%)
NASDAQ総合 USD 10,564.520 +89.266 (+0.85%)
S&P500 USD 3,806.80 +36.25(+0.96%)
11月7日の米株式市場のダウ工業株30種平均は前日の終値を連日で上回った。翌日の米中間選挙や10日に発表される10月米消費者物価指数(CPI)が意識され様子見の姿勢も出る中、FRBの利上げペース減速観測がプラスに作用した。金融株や消費関連株が買われている。
債券
米国債10年 4.218%(+0.06)
商品
NY原油(WTI) 1バレル=USD 91.79 -0.82(-0.89%)(12月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,680.50 +3.90(+0.23%)(12月渡し)
【日本】米中間選挙控え様子見の姿勢強く
為替(17時)
11月7日の東京外国為替市場は、中国が一転して「ゼロコロナ」政策を堅持するとの発言から米ドル買いが優勢ながら、米の利上げペースの鈍化が意識され上昇は抑制された。米中間選挙を控えた様子見の姿勢も出ている。
米ドル・円は、日経平均の上昇を好感した円売りが出て146.71円から147円台に上昇した。その後、米中間選挙を控えた様子見の姿勢が強まり大きな動きは出なかった。欧州勢が参加すると中国の「ゼロコロナ」政策を堅持が意識され、さらに値を上げ147.57円まで値を上げ、17時時点では147.51円で取引されている。
ユーロ・米ドルは、朝方から日経平均の上昇を受けたリスクオンのユーロ買いが強まったが、米中間選挙を控えほぼ横ばいで推移した。その後、小幅に値を下げ17時時点では0.9928ドルとなった。
ユーロ・円は、株価の上昇から投資家心理が上向き徐々に値を上げた。小幅な上昇を続け、欧州勢参考後にこの日の高値146.52円を付け、17時時点では146.45円だった。
債券
国債先物・22年12月限 148.48 (+0.05)
10年長期金利 0.250%(変化なし)