予想下回る米経済指標を受け、一時米ドル売りが加速

【米国】

為替(2023年4月6日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  131.28  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0904  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   143.15  (円)
ポンド円         GBP/JPY   163.48  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2457  (米ドル)

4月5日のニューヨーク外国為替市場では、低調な米経済指標が取引材料とされた。この日発表された米ISM非製造業景気指数(前回55.1、予想54.5、結果51.2)や米3月ADP雇用統計(前回24.2万人、予想21.0万人、結果14.5万人)が軒並み市場予想を下回り、米金利の低下とともに米ドル売りが加速した。また、ドイツやフランスなどの主要株価指数が下落したことが嫌気され、ユーロは売られる展開となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.80%、10年債が3.31%となっている。

米ドル円は131.02円で取引を開始。直後に低調な米経済指標を受けて130.63円まで下落したが、その後は持ち直す展開となった。一時は131.41円まで上昇し、そのまま131.29円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0958ドルで始まると、一時は1.0966ドルまで上昇した。ただ、その後は軟調に推移し、1.0904ドルまで水準を切り下げて引けた。ポンドは、対米ドルで1.2457ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は143.49円で取引を開始すると、直後に143.56円まで上昇した。ただし、勢いは続かずに反落し、142.67円まで下落した。その後は徐々に値を戻す展開となり、143.15円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,482.72   +80.34 (+0.24%)
NASDAQ総合   USD  11,996.86   -129.46 (-1.07%)
S&P500           USD  4,090.38      -10.22 (-0.25%)

4月5日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発した。相次いで発表された低調な経済統計を受けて米国景気の後退懸念が強まるなか、市場では景気に左右されにくいディフェンシブ関連銘柄の買いが相場を支えた。個別では医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンや医療保険大手ユナイテッド・ヘルスなどが買われた一方、電子商取引大手アマゾンや電気自動車大手テスラなどの下落が目立った。


債券・商品先物
米国債10年                                 3.3108%  (-0.03)
NY原油(WTI)    USD/バレル     80.61  (-0.12%)
NY金(COMEX)  USD/オンス     2,035.60  (-0.12%)
 

【日本】 米経済統計への警戒感から、主要通貨ペアは方向感を欠く

為替(17時)
4月5日の東京外国為替市場では、主要通貨ペアは方向感なく推移した。市場では米経済の減速に対する懸念が重しとなっており、米ドルとユーロはともに上値の重さが意識される展開となった。また、低調が見込まれる米ISM非製造業景況指数やADP雇用統計の発表を控えて警戒感も強かった。

米ドル円は131.69円で取引を開始。朝方に一時131.85円まで上昇する場面があったが、米ドルを買い進む動きは少なく、その後は軟調に推移した。一時は131.24円まで下落し、引けにかけては131.47円まで戻して取引を終えた。

ユーロドルは1.0958ドルで始まると、材料を欠くなかで徐々に水準を切り下げる展開となった。一時は1.0941ドルまで下落し、1.0951ドルで引けた。

ユーロ円は144.22円で取引を開始。取引時間前半に一時144.45円まで上昇する場面があった。しかし、その後は軟調に推移し、一時143.59円まで下落。引けにかけては反発し、143.90円で取引を終えた。

債券
10年長期金利   0.464% (+0.053)

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