ECB関係者のタカ派的な発言を受けてユーロ買いが進行

【米国】

為替(2023年4月25日  6時00分)
米ドル円      USD/JPY  134.19  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.1044  (米ドル)
ユーロ円      EUR/JPY   148.18  (円)
ポンド円      GBP/JPY   167.55  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2482  (米ドル)

4月24日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロの買いが優勢となった。この日、ECB(欧州中央銀行)理事会メンバーであるベルギー中央銀行総裁は賃金の伸びが鈍化しなければ利上げを続けるとの見方を示唆。利上げが長引くとの見方からユーロ買いが進行した。また、ECB専務理事で5月の理事会で0.5%の利上げを行う可能性に言及したことなども、ユーロ買いを加速させた。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.08%、10年債が3.49%となっている。

米ドル円は134.51円で取引を開始すると、その後は軟調に推移。徐々に値を切り下げると、取引時間後半には一時134.08円まで下落した。引けにかけては小幅に反発し、134.19円で取引を終えた。

ユーロドルは1.1023ドルで始まり、その後は堅調に推移。一時は1.1052ドルまで上昇した。引けにかけても底堅く推移し、1.1044ドルで取引を終えた。ポンドは、対米ドルで1.2482ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は148.27円で取引を開始すると、直後に148.47円まで上昇した。ただし、その後は148.10円まで下落すると、方向感なく推移。148.19円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  33,875.4   +66.44 (+0.20%)
NASDAQ総合  USD  12,037.2   -35.25 (-0.29%)
S&P500        USD   4,137.04   +3.51 (+0.09%)

4月24日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸した。原油先物価格の上昇を受けて、資源関連株が上昇したことが相場を支えた。ただし、決算発表のピークを控えて積極的には買い進みにくい状況も意識された。個別ではエクソン・モービルやシェブロンなどの石油関連銘柄が買われた一方、AT&Tやセールスフォースなど情報通信セクターの一角が売られた。

債券・商品先物
米国債10年                      3.4939%  (-0.081)
NY原油(WTI)   USD/バレル    78.76  (+1.14%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   1,999.8  (+0.46%)
 

【日本】 欧州・米国の強い経済指標を受け、相対的に円が売られる


為替(17時)
4月24日の東京外国為替市場では、円を売る動きが目立った。この日発表されたドイツのIFO企業景況感指数が市場予想に反して改善したことを受け、ECBによる金融引き締めが続くとの見方からユーロ買いが進行。米ドルに関しても先週の米経済統計などを受けて強含んでおり、相対的には円が売られやすい状況となった。

米ドル円は134.07円で取引を開始すると、段階的に水準を切り上げる展開となった。一時は133.89円まで下落。一時は134.48円まで上昇。134.29円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0993ドルで始まると取引時間前半はやや軟調に推移。一時は1.0966ドルまで下落した。しかし、夕方にかけては良好な経済指標を受けて上昇に転じ、この日の高値圏となる1.1009ドルで引けた。

ユーロ円は147.38円で取引を開始。一時は147.12円まで下落する場面があった。夕方になると上昇に転じ、147.83円まで水準を切り上げて取引を終えた。

債券
10年長期金利 0.467% (+0.010)

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