米ドルが買われる展開、ただし上昇後は米国休場を控えて様子見

【米国】

為替(2023年11月23日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY  149.61  (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0888  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   162.92  (円)
ポンド円          GBP/JPY   186.84  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2490  (米ドル)
 
11月22日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数(確報、前回60.4、予想60.4、結果61.3)は市場予想を上回り、米長期金利が上昇したことも米ドル買いの材料となった。ただし、翌日は米国市場が祝日により休場となるのを控えて、積極的にポジションを傾ける動きは限定的だった。
 
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.90%、10年債が4.41%となっている。
 
米ドル円は148.74円で取引を開始。朝方から堅調な推移となり、一時は149.75円まで上昇した。ただし、高値を付けてからは膠着した値動きとなり、149.61円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.0906ドルで始まると、直後に1.0918ドルまで上昇した。その後は大幅に水準を切り下げる展開となり、一時は1.0853ドルまで下落。取引時間の後半は一転して反発し、1.0889ドルまで回復して引けた。ポンドは、対米ドルで1.249ドル近辺での取引となっている。
 
ユーロ円は162.24円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、水準を切り上げる展開となった。取引時間の後半にかけては162.94円まで上昇し、引けにかけても底堅く推移したまま、162.93円で取引を終えた。
 
株式
NYダウ平均     USD  35,273.03   +184.73 (+0.53%)
NASDAQ総合  USD  14,265.86   +65.88 (+0.46%)
S&P500           USD    4,556.62    +18.43 (+0.41%)
 
米株式市場のダウ工業株30種平均は反発となった。FRB(米連邦準備理事会)による利上げ観測の後退が株式相場の支えとなっている。個別では、半導体大手エヌビディアや電気自動車大手テスラなどの下落が目立った一方、半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズや電子商取引大手アマゾンなどが上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                  4.4178%  (+0.026)
NY原油(WTI)   USD/バレル    76.73  (-1.29%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,991.6  (-0.44%)
 
 

【日本】 日米の祝日を控えて米ドル買い・円売りが優勢

 
為替(17時)
11月22日の東京外国為替市場では、米ドル買い・円売りが優勢の展開となった。日本や米国の祝日を控えて米ドルを買う動きに押し上げられたことに加え、短期的な反対売買も発生して米ドル円は1ドル149円台前半まで回復した。加えて、米長期金利が底堅く推移したことも米ドル買いの支えとなった。
 
米ドル円は148.26円で取引を開始。朝方は売り買いが交錯する動きで始まったものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となった。一時は149.35円まで上昇すると、そのまま149.32円で取引を終えた。
 
ユーロドルは1.09148ドルで始まると、取引時間の前半に一時1.0923ドルまで上昇した。しかし、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、一時は1.0883ドルまで下落。引けにかけても軟調に推移し、1.0886ドルで引けた。
 
ユーロ円は161.75円で取引を開始。朝方に一時は161.60円まで下落した。しかし、その後は堅調な値動きとなり、徐々に水準を切り上げると、一時は162.73円まで上昇。引けにかけてはやや反落し、162.56円で取引を終えた。
 
債券
10年長期金利  0.726% (+0.032)

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