一時米ドル買いが優勢、日本製鉄による米企業買収や米金利上昇を材料視

【米国】

為替(2023年12月19日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  142.91  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0919  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   156.06  (円)
ポンド円         GBP/JPY   180.57  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2645  (米ドル)

12月18日のニューヨーク外国為替市場では、主要通貨ペアは方向感を欠く展開となった。米長期金利が上昇したことに伴って米ドル買いが進行した。また、日本製鉄による米製鉄大手US Steel買収を受けて、買収資金としての米ドル調達を意識した米ドル買い・円売りも見られた。なお、市場の関心は翌日の日銀金融政策決定会合の結果発表を前にポジションを一方向に傾けにくい状況も意識された。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.46%、10年債が3.93%となっている。

米ドル円は142.75円で取引を開始。取引時間の前半はやや堅調に推移し、一時は143.16円まで上昇した。しかし、その後は徐々に水準を切り下げる展開となり、142.92円まで下落して取引を終えた。

ユーロドルは1.0913ドルで始まると、売り買いが交錯する展開となった。高値1.0931ドルと安値1.0909ドルの値幅で推移し、1.092ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2645ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は155.78円で取引を開始。朝方に一時156.31円まで上昇したが、その後は徐々に水準を切り下げる展開となった。引けにかけても軟調に推移し、156.06円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,306.02   +0.85 (+0.00%)
NASDAQ総合   USD  14,904.81   +90.88 (+0.61%)
S&P500           USD    4,740.56    +21.37 (+0.45%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は小動きとなった。FRB(米連邦準備理事会)による利下げへの期待が相場を支えた一方、一部の景気敏感株の利益確定売りが上値を抑えた。個別では電子商取引大手アマゾンや半導体大手エヌビディアなどの上昇が目立った一方、電子機器大手アップルや資産運用大手ブラックロックなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                             3.937%  (+0.025)
NY原油(WTI)    USD/バレル    72.89  (+1.54%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,041.2  (+0.27%)
 

【日本】 欧州長期金利の上昇を受けてユーロ買いが先行


為替(17時)
12月18日の東京外国為替市場では、ユーロが買われる展開となった。ドイツなど欧州諸国の長期金利が上昇したことをきっかけにユーロを買う動きが見られた。一方、円は対ユーロと対米ドルでともに売られた。前週末のFRB(米連邦準備理事会)の当局者によるタカ派的な発言を受けて米ドルを買う動きもあった。

米ドル円は142.01円で取引を開始すると、この日は方向感を欠く展開となった。一時は142.46円まで上昇したものの、積極的に米ドルを買い進む動きは少なく、142.39円で取引を終えた。

ユーロドルは1.090ドルで始まると、徐々に水準を切り上げる展開となった。夕方にかけても底堅く推移し、一時は1.093ドルまで上昇。1.0922ドルで引けた。

ユーロ円は154.95円で取引を開始。この日はほぼ一貫して堅調に推移し、一時は155.59円まで上昇。引けにかけても底堅く推移し、155.51円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6645% (-0.040)

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