原油高を受けたインフレ再燃懸念を背景に米ドル買いが優勢

【米国】

為替(2023年9月6日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  147.72  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0722  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   158.39  (円)
ポンド円         GBP/JPY   185.54  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2566  (米ドル)

9月5日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。また、原油先物相場が大幅に上昇したことなどから、エネルギー価格の上昇に伴うインフレ圧力の再燃を懸念する動きもあった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.94%、10年債が4.26%となっている。

米ドル円は147.35円で取引を開始。取引時間の前半は堅調な値動きとなり、一時は147.80円まで上昇した。取引時間の後半はやや軟調に推移し、147.73円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0733ドルで始まると、上値の重い展開となった。一時は1.0749ドルまで上昇したが、その後は軟調に推移。一時は1.0707ドルまで下落した。引けにかけては膠着した展開となり、1.0722ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2566ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は158.14円で取引を開始。朝方に一時は157.92円まで下落したものの、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は158.5円まで上昇した。引けにかけてはやや売られ、158.39円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  34,641.97   -195.73 (-0.56%)
NASDAQ総合   USD  14,020.95   -10.86 (-0.08%)
S&P500           USD    4,496.83    -18.94 (-0.42%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。原油先物価格の上昇を受けてインフレ懸念が再燃し、株式相場にとっては重しとなった。個別では電気自動車大手テスラやソフトウェア大手マイクロソフトなどの上昇が目立った一方、製薬大手メルクや通信大手コムキャストなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                            4.2627%  (+0.079)
NY原油(WTI)    USD/バレル    86.74  (+1.04%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  1,951.6  (-0.63%)
 

【日本】 米長期金利の上昇を受けて米ドルが買われる展開に

為替(17時)
9月5日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差の拡大を意識した円売り・米ドル買いが優勢となった。また、中国の低調な経済指標を受けて人民元安が進行し、それらも米ドルの上昇をサポートした。

米ドル円は146.47円で取引を開始。朝方から堅調な展開となり、一時は147.09円まで上昇を切り上げた。引けにかけても底堅く推移し、146.91円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0795ドルで始まると、ほぼ一貫して水準を切り下げる展開となった。夕方にかけても軟調な値動きが継続し、1.0757ドルまで下落して引けた。

ユーロ円は158.11円で取引を開始。売り買いが交錯する展開となり、高値158.4円と安値158.02円の値幅で推移した。引けにかけてはやや反落し、158.03円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.6526% (+0.011)

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