経済指標は低調もFRB理事の発言を受けて米ドルが買われる

【米国】

為替(2024年1月17日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY  147.26  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0871  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   160.10  (円)
ポンド円         GBP/JPY   185.93  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2633  (米ドル)

1月16日のニューヨーク外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。この日発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数(前回-14.5、予想-4.5、結果-43.7)が市場予想を下回ったことを受けて、一時は米ドル買いが後退した。しかし、FRB(米連邦準備理事会)の理事が利下げを巡って、迅速な対応の必要がないとの考えを示し、米金利が上昇して米ドル買いの要因となった。

債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.21%、10年債が4.06%となっている。

米ドル円は146.61円で取引を開始。取引時間の前半に一時は146.29円まで下落する場面があった。しかし、その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、一時は147.31円まで上昇。そのまま147.27円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0893ドルで始まると、一時は1.0898ドルまで上昇。しかし、その後は一時1.0862ドルまで下落する流れとなった。取引時間の後半は徐々に水準を切り上げ、1.0872ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2633ドル近辺での取引となっている。

ユーロ円は159.69円で取引を開始。取引時間の前半に一時は159.32円まで下落した。しかし、その後は大きく水準を持ち直し、一時は160.13円まで上昇。引けにかけてはやや反落し、160.10円で取引を終えた。

株式
NYダウ平均     USD  37,361.12   -231.86 (-0.62%)
NASDAQ総合   USD  14,944.35   -28.40 (-0.19%)
S&P500           USD    4,765.98    -17.85 (-0.37%)

米株式市場のダウ工業株30種平均は続落となった。FRB高官による早期利下げ観測を牽制する発言が嫌気された。個別では半導体大手のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどの上昇が目立った一方、石油大手エクソンモービルやソーシャルメディア大手メタプラットフォームズなどが下落した。

債券・商品先物
米国債10年                           4.0648%  (+0.123)
NY原油(WTI)    USD/バレル    71.91  (-0.81%)
NY金(COMEX)  USD/オンス  2,031.7  (-1.32%)
 

【日本】 米長期金利の高止まりを支えに米ドルが買われる


為替(17時)
1月16日の東京外国為替市場では、米ドルが買われる展開となった。米長期金利が高止まりしたことを支えに米ドル買いが優勢となり、米ドル円は1ドル146円台に到達して底堅い動きとなった。

米ドル円は145.72円で取引を開始。朝方に一時は145.59円まで下落する場面があったものの、その後は堅調に推移した。夕方にかけては一時146.27円まで上昇し、146.16円で取引を終えた。

ユーロドルは1.0951ドルで始まると、この日はほぼ一貫して軟調に推移した。夕方にかけては一段安の展開となり、一時は1.0909ドルまで下落。そのまま1.0919ドルで引けた。

ユーロ円は159.59円で取引を開始。この日は方向感を欠く展開となり、高値159.72円と安値159.24円の値幅で推移。売り買いが交錯したまま、159.58円で取引を終えた。

債券
10年長期金利  0.5922% (+0.040)

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