【米国】米経済指標の強弱入り混じった結果を受けて、ドルは売買が交錯した
為替(2024年10月11日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 148.55 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0937 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.27 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.97 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3058 (米ドル)
10月10日のニューヨーク外国為替市場は、米消費者物価指数(予想:2.3%、結果:2.4%)あ予想を上回ると、米10年債利回りの上昇とともに全般でドル買いが優勢となった。ただ同時に発表された新規失業保険申請件数(予想:23.0万人、結果:25.8万件)が予想よりも悪化した結果であることがわかると、売り戻しが優勢となった。またこの結果を踏まえてFRB高官は「過度に懸念はしていない」「インフレ圧力の緩和が続く中でFRBは一段の利下げを実施していくと予想する」との発言をしたが、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「今年の利下げスキップしても全く問題ない」と述べ、次期会合での据え置きを示唆した。
米ドル円は、消費者物価指数や新規失業保険などの結果が伝わると、売買が交錯し上下に大きく振られた。消費者物価指数が予想を上回ると全般でドル買いが先行し一時149.53円まで値を上げたものの、アジア時間の高値149.55円が目先のレジスタンスとして意識されると失速し、前週分の新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だった事が意識され、148.23円と日通し安値を付けた。その後は方向感に乏しく揉み合いの展開が続いた。
ユーロドルは、米経済指標の強弱が入り混じる結果だったことから売買が上下に大きく振られた。ボスティック米アトランタ連銀総裁が11月会合での金利据え置きを示唆した事が伝わると、米10年債利回りが4.11%台と7月31日以来の高値圏で推移した。それに伴い、ドル買いが優勢となり、1.0899ドルと約2か月ぶりの安値を更新した。ただ、米10年債利回りが低下に転じると、買戻しが優勢となり1.0938ドルまで下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 42,456.56 -57.45(-0.13%)
NASDAQ総合 USD 18,281.89 -9.93(-0.05%)
S&P500 USD 5,780.53 -11.45(-0.19%)
株式市場では、9月米消費者物価指数が予想を上回った一方で、前週分の米新規失業保険申請件数は予想よりも弱い内容となると、投資家心理が悪化し売りが出た。NYダウ平均は前日に史上最高値を更新した後だけに、高値警戒感や短期的な過熱感も意識され、利益確定目的の売りも出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.075% (+0.059)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.62 (-0.82%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,626.1 (-0.54%)
【日本】日銀副総裁のタカ派発言を手掛かりに、円買いが進行した
為替(17時)
10月10日の東京外国為替市場は、日経平均株価が底堅く推移していることや、時間外の米10年債利回りが底堅く推移していることもあり、円売りが優勢となった。16時台には日銀副総裁が「日本の金融政策は正常化しつつある」「明らかに実質金利はかなり低い水準にある」といったタカ派発言をしたことを手掛かりに、円買いが優勢となった。
米ドル円は、時間外の米10年債利回りが小幅に低下したことを受けて、ドル売りが先行し149.10円まで下押した。その後は本邦実需によるドル買いも入り149.28円まで買い戻されるも上値は重たく149.15円前後で方向感なくもみ合いが続いた。後場に入ると上げ幅を縮小していた日経平均株価が底堅く推移しているのをながめて、149.54円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、動意が薄く小幅にもみ合いながらも、ややじり高に推移した。10時台には1.0945ドルまで上値を伸ばしたものの上値は重たく、時間外の米10年債利回りがやや低下した事を受けて、徐々に下値を切り下げ17時過ぎには1.0928ドルまで下押した。
ユーロ円は、オープン直後に162.99円まで下押すもドル円の上昇に連れた買いが優勢となり仲値にかけて163.33円まで買い戻された。その後は163.19円前後のでのもみ合いが続いた。13時台には163.59円まで上値を伸ばしたが上値は重たく、日銀副総裁のタカ派発言も手掛かり材料として、円買いが進み162.90円まで下値を広げた。
債券
日本国債10年 0.955% (+0.029)
【市場主要イベント】
11日 英 8月月次国内総生産
加 9月新規雇用者数