【米国】米10年債利回りが4%台まで上昇したことで、ドル買い圧力が強まった
為替(2024年10月8日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 148.16 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0974 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.50 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.86 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3083 (米ドル)
10月7日のニューヨーク外国為替市場は、前週末雇用統計で米大幅利下げ観測が後退したことを受けて、ドル買いが優勢とあった反動でややポジション調整の取引が見られた。ただ、米10年債利回りがじり高に高値圏で推移していることで、ドル買い圧力は依然として強い状態が続いた。なお、米ミネアポリス連銀総裁は「インフレ再燃の兆候は見られない。インフレが2%の目標に回帰するという自信は大きい」といった発言をした。
米ドル円は、前週末の雇用統計の結果を受けてFRB大幅利下げ観測が後退したことで、アジア時間には149.13円の高値を付けたが、16日の高値149.35円が目先のレジスタンスとして意識されたこともあり、23時前には147.83円まで日通し安値を更新した。もっとも米10年債利回りは底堅くじり高に推移していることもあり、ドル買い圧力も強く下値は限定的だった。
ユーロドルは、8月15日以来の約1か月はぶりの安値1.0950ドルを付けた後だけに、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが優勢となった。ただ、米10年債利回りの上昇やECB利下げ観測が相場の重しとなった。対オセアニア通貨に対するリスク・オフのドル買いが入ると、ユーロに対してもドル買いが入り、1.0966ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 41,952.67 -400.07(-0.94%)
NASDAQ総合 USD 17,926.04 -208.63(-1.15%)
S&P500 USD 5,695.05 -56.01(-0.97%)
株式市場では、米10年債利回りが8月以来4%台に乗せたことで、株式の相対的な割高感が意識されたことや、中東の地政学リスクも相場の重しとなり、NYダウ平均は一時520ドル超さげた。また、ハイテク株比率が高いナスダックは電気自動車のテスラが下落した一方で、半導体大手のエヌビディアは上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.028% (+0.059)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.66 (+3.64%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,661.9 (-0.42%)
【日本】前週末に大幅に円が売られた反動で、調整の円買いが優勢となった
為替(17時)
10月7日の東京外国為替市場は、日経平均株価は大幅高でスタートしたものの、リスク・オンの円売りとはならず、前週の米雇用統計での大幅上昇の調整で、円の買戻しが優勢となった。その後はやや揉み合いの相場となるも、欧州株は下げに転じたことやナイト・セッションの日経平均株価が下落したことで、リスク・オフの円買いが優勢となった。
米ドル円は、前週末の米雇用統計で大幅に上昇したこともあり、本邦勢参入後にはドル売り・円買いが先行した。本邦輸出企業のドル売り・円買いも相場の重しとなり148.21円まで下押した。その後は米10年債利回りが底堅く推移していることもあり、下げ渋り148.42円前後でもみ合った。小高く始まった欧州株が下げに転じ、ナイト・セッションの日経平均先物が大幅に下落したことで17時までに148.14円まで下値を広げた。
ユーロドルは、対円でのドル売りが下値を支えているものの、時間外の米10年債利回りが底堅く推移し上値を抑えられている。動意が薄い状態が続いたものの、欧州株がマイナスに転じたこともあり、16時台には1.0957ドルまで下値を広げた。しかし売りは続かず1.0969ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、早朝に163.56円まで上値を広げる場面もあったが、ドル円の上値が抑えられ売りが強まると徐々に下値を広げ、11時台には162.68円まで下押した。12時台には163.08円まで買い戻されたが、その勢いは続かず徐々に下値を切り下げ、日米欧株価指数が軟調に推移したっこともあり、リスク・オフの円買いが進み16時台には162.43円まで下値を広げた。
債券
日本国債10年 0.924% (+0.033)
【市場主要イベント】
7日 ユーロ 小売売上高
8日 豪 豪準備銀行金融政策会合議事要旨公表
9日 新 RBNZ政策金利
米 FOMC議事要旨
10日 米 9月消費者物価指数
11日 英 8月月次国内総生産
加 9月新規雇用者数