【米国】米10年債利回りの上昇を背景に全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年11月13日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.62 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0714 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.49 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.09 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2912 (米ドル)
11月12日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.44%台まで上昇したことで全般でドル買いが優勢となった。また独政局不安への懸念も依然として残り、ユーロ売りも進行した。またカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「12月までにインフレ率が予想以上に上昇した場合、政策決定を見直す可能性がある」「インフレ率を2%まで完全に下げるには数年かかる可能性がある」と発言した。
米ドル円は、米10年債利回りの上昇継続を眺めながら堅調に推移した。細かく押し目を付けながらも米10年債利回りが4.44%台まで上昇したことで、154.92円まで高値を更新した。ただ節目の155円を前に上値が重たくなり失速した。その後は利益確定目的の売りも入り、引けまでに154.54円まで売り戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇を背景にともなったドル高の流れが続く中で、ユーロドルは売りが先行し、1.0606ドルまで下値を広げた。その後は買戻しが入ったが、戻りは限定的で、トランプトレードの継続とドイツ政局不安から26時台には1.0594ドルまで下押し、4月16日以来の安値を更新した。その後は下げ渋り、引けまでに1.0623ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 43,912.53 -392.71(-0.88%)
NASDAQ総合 USD 19,282.76 -20.81(-0.10%)
S&P500 USD 5,984.17 -19.40(-0.32%)
株式市場では、トランプ次期政権への減税や規制緩和への期待から、連日で史上最高値を更新した後だけに、利益確定目的の売りが優勢となった。短期的な過熱感から主力株の一角に持ち高調整目的の売りがでた。ハイテク株比率が高いナスダックは前日までに5日続伸し、史上最高値を更新したあとだけに、利益確定目的の売りが出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.429% (+0.082)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.08 (-0.35%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,606.1 (-0.84%)
【日本】トランプ次期政権の国務長官に対中強硬派のルビオ上院議員が起用されるとの報道で、米中貿易戦争への懸念が高まった
為替(17時)
11月12日の東京外国為替市場は、日経平均株価が小高くスタートし、一時300円超高となったことで全般で円売りが優勢となったが、後場になると一転して390円超安となったことで、円買いが進行した。トランプ次期政権の国務長官に対中強硬派のルビオ上院議員が起用されるとの一部報道で、第二次米中貿易戦争への警戒感が高まり、ドル/人民元は8月2日以来の安値となる7.250元まで現安に推移した。
米ドル円は、前日のドル買いの反動や東京仲値でのドル買いもあり、11時過ぎまでに154.05円まで上値を伸ばした。ただ、154円台乗せを達成したことで買いは一服し、その後は米10年債利回りが上昇幅を縮小したこともあり、売りが優勢となった。14時台には153.40円まで下押した。前場に上昇していた日経平均株価が、後場になって一転してマイナスとなった事も相場を下押した。その後は153.88円まで買い戻されたが、上値も重たい状態が続いた。
ユーロドルは、前週から下落が続くユーロドルだが、米10年債利回りが上昇する中で、ユーロ売り・ドル買いが継続し、13時前には1.0637ドルまで下押した。その後はややもみ合ったものの、米10年債利回りが再び上昇を始めたことで、ドル買いが優勢となりユーロドルはじり安の展開となり17時までに1.0620ドルまで下押した。
ユーロ円は、ドル円の動きに連れてユーロ買い・円売りが先行し11時前には164.02円まで上値を伸ばした。ただその後は、ドル円の下押しやユーロドルの戻りの鈍さを嫌気して、ユーロ売りが優勢となり、14時台には163.22円まで下押した。その後は下げ渋ったものの戻りの勢いも弱く、163.50円前後でもみ合った。
債券
日本国債10年 1.016% (+0.022)
【市場主要イベント】
12日 英 失業保険申請件数
13日 米 消費者物価指数
14日 ユーロ 7-9月期四半期GDP
米 パウエルFRB議長の発言
15日 日 7-9月期四半期実質GDP
英 7-9月期四半期GDP
米 小売売上高