【米国】再びウクライナ・ロシアを巡る緊張感が高まったことを受けて、ユーロ売りが進んだ
為替(2024年11月21日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.47 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0538 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.85 (円)
ポンド円 GBP/JPY 196.62 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2646 (米ドル)
11月20日のニューヨーク外国為替市場は、ウクライナとロシアを巡って「ウクライナ軍はロシア領内の軍事目標に対して、英国製の長距離ミサイル『ストームシャドウ』を発射した」との一部報道をきっかけに、リスク・オフのユーロ売り・ドル買いが活発化した。またクックFRB理事は「インフレは引き続き緩和しており、利下げ継続が適切となる可能性が高い」と述べた一方で、「利下げの規模とタイミングは経済指標次第。事前に決まることはない」と語った。
米ドル円は、ロシアとウクライナを巡る一連の報道をきっかけにリスク・オフの円買い・ドル売りが先行すると24時台には155.05円付近まで値を下げた。ただ、対ユーロでドル買いが進んだ影響を受けたため下押しは限定的だった。ただ、上値の重さも残り引けにかけてはもみ合いとなった。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇やウクライナとロシアを巡る報道をきっかけに、リスク・オフのユーロ売り・ドル買いが活発化すると、前日安値の1.0522ドルを下抜けて1.0506ドルまで下押した。ただ、14日に付けた年初来安値の1.0497ドルがサポートとして意識されると下げ渋り、1.0542ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 43,401.08 +136.93(+0.31%)
NASDAQ総合 USD 18,923.84 -59.59(-0.31%)
S&P500 USD 5,916.11 -0.06(-0.01%)
株式市場では、ウクライナ軍の英国製ミサイルでのロシア領内攻撃の報道が伝わると、ウクライナとロシアをめぐる緊張感が高まり売りが先行した。ただ、ユナイテッドヘルス・グループやアムジェンなどのディフェンシブ株の一角に買いが入ると持ち直した。
債券・商品先物
米国債10年 4.414% (+0.026)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.21 (-0.43%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,652.3 (+0.56%)
【日本】ウクライナ・ロシアを巡る地政学リスクの後退で、リスク・オフの円買いは緩んだ
為替(17時)
11月20日の東京外国為替市場は、ウクライナ・ロシアの地政学リスクへの警戒感が後退したことで、リスク回避の円買いも一服しクロス円では円売りが加速した。日経平均株価がマイナス圏に転落したことで、上値が重たくなる場面もあったが、日経平均株価が下げ幅を縮小したことで、再び円売りは加速した。また米10年債利回りが上昇したことで、全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、ウクライナ・ロシアの地政学リスクへの警戒感が後退したことで、リスク・オフの円買いが緩み、円売り・ドル買いが進行した。10時台には154.95円まで上値を伸ばしたが、155円台乗せに失敗すると日経平均株価がマイナス圏に沈み下げ幅を拡大したことも重しとなり154.69円まで下押した。その後は、日経平均株価が下げ幅を縮小したことや、米10年債利回りが4.42%台まで上昇したことで、強含みした。
ユーロドルは、東京市場オープン直後に1.0609ドルまで上値を伸ばしたが、引き続き1.06ドル台の上値は重たく上値が抑えられた。ドル円が上昇していることで、ドル買いの勢いが強まり1.0582ドルまで下押した。一時1.0595ドルまで買い戻されたが、米10年債利回りの上昇を背景に17時までに1.0576ドルまで下げ幅を拡大した。
ユーロ円は、ウクライナ情勢を巡る警戒感が後退したことや、ドル円・ユーロドルが上昇していることを支えに、164.28円まで上値を伸ばした。ただ、日経平均株価が200円超安までマイナス幅を拡大したことで、164円台前半でもみ合いとなった。15時台になるとドル円の上昇につられ上値を伸ばし、164.7の日通し高値を付けた。
債券
日本国債10年 1.071% (+0.002)
【市場主要イベント】
19日 ユーロ 消費者物価指数
加 消費者物価指数
20日 英 消費者物価指数
21日 南阿 中央銀行政策金利発表
米 新規失業保険申請件数
22日 日 消費者物価指数
独 国内総生産
米 PMI