【米国】米経済指標の結果を受けてドル売りが優勢となったものの、FOMC結果公表を控え大きな方向感は出なかった
為替(2024年12月18日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 153.50(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0487 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.00 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.07 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2707 (米ドル)
12月17日のニューヨーク外国為替市場は、11月米小売売上高(予想:0.5%、結果:0.7%)は予想を上回ったものの、自動車を除くコア指数(予想:0.4%、結果:0.2%)は予想を下回ったことで、ドル売りが優勢となった。米10年債利回りが4.375%台まで低下したことも相場の重しとなった。18日にFOMC結果公表を控えていることで、全般で動意が薄い展開が続いた。
米ドル円は、11月米小売売上高は予想を上回ったものの、自動車を除くコア指数は予想を下回ったことで、全般でドル売りが先行した。11月米鉱工業生産が予想を下回ったことも相場の重しとなり一時153.15円まで下押した。米10年債利回りが一時4.375%まで低下したことも相場の重しとなった。
ユーロドルは、米経済指標の結果や米10年債利回りの低下を受けてユーロ買い・ドル売りがやや優勢となった。その後は対円でドルもユーロも揉み合ったことから、同意の薄い展開となった。引けにかけてはユーロ円が軟調に推移したことから、ユーロドルでもユーロ売りがやや優勢となったものの、レンジ幅を大きく広げる展開とはならなかった。
株式
NYダウ平均 USD 43,448.08 -274.21(-0.62%)
NASDAQ総合 USD 20,108.30 -65.44(-0.32%)
S&P500 USD 6,050.30 -24.17(-0.39%)
株式市場は、FOMCの結果公表を控えた警戒感から、売りが出やすかった。ユナイテッドヘルス・グループがこの日も軟調に推移し、1銘柄でNYダウ平均を78ドル程度押し下げた。ハイテク株比率が高いナスダックは史上最高値を更新していた後だけに利益確定目的の売りも出て、3営業日ぶりに反落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.395% (±0)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.73 (-0.59%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,660.5 (-0.36%)
【日本】上昇した日経平均株価がマイナスに転じたことで、全般でリスク・オフの円買いが進行した
為替(17時)
12月17日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き上昇したことで、全般で円売りが先行した。最もその後は上げ幅を縮小し、マイナスに転じたことで円の買戻しが優勢となった。また欧州先物市場が軟調に推移したことで、リスクオフのユーロ売りが優勢となり、ユーロ円は161.61円まで下押した。
米ドル円は、東京オープン直後に154.00円まで下押すも、節目がサポートとして意識されると下げ渋り、仲値にかけて154.34円まで上値を伸ばした。その後は前日高値の154.47円が目先のレジスタンスとして意識され、上値が重たくなり153.79円まで売り戻された。もっともその後は、FOMCでのタカ派的な金利決定を期待した買いが入り154.25円まで買い戻された。日米の政策金利決定を前に方向感に欠ける展開となった。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが小幅に低下していることなどを背景に、ユーロ買いドル売りが進行し、1.0534ドルまで上値を伸ばした。ただ一段の買いを後押しするような材料はなく、買いが一巡後は売りに押され15時過ぎには1.0497ドルまで下げ幅を拡大した。対資源国通貨でドル高が進んだことも相場の重しとなった。
ユーロ円は、日経平均株価が上昇して始まったことを受けて円売りが加速し、東京仲値にかけて162.46円まで上値を伸ばした。ただその後は日経平均株価が上げ幅を縮小したことで上値が重たくなり、161.79円まで下押した。その後ややもみ合ったが、欧州先物市場が軟調に推移したことでリスク回避の売りが優勢となり17時までに161.61円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.080% (+0.013)
【市場主要イベント】
18日 ユーロ 11月消費者物価指数
米 FOMC政策金利発表
19日 日 日銀金融政策決定会合
新 7-9月期四半期GDP
英 ECB政策金利発表
米 7-9月期四半期実質GDP
20日 日 11月全国消費者物価指数
米 11月個人消費支出(PCEデフレーター)