米株市場高値更新を目指すも利下げ観測後退で上値は重たい

【米国】米生産者物価指数の堅調な結果でドル買い進も、動きは限定的

為替（2024年2月19日  6時00分）
米ドル円         USD/JPY   150.24  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0776  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   161.90 (円)
ポンド円         GBP/JPY   189.30  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2599  (米ドル)

 
2月16日のニューヨーク外国為替市場は、米生産者物価指数【前月比】（予想：0.1％、結果0.3％）の良好な結果を受けて、米10年債利回りが4.32％まで大幅上昇しドルが買われた。
しかし、24時発表のミシガン大消費者信頼感指数（予想：80.0、結果79.6）の軟調な結果を受け米10年債利回りの上昇幅も縮小しドル買いも落ち着いた。
 
米ドル円は、米生産者物価指数の堅調な結果を受けて上昇した米10年債利回りにあわせて、ドル買い円売りが進行し150.64の日通し高値をつけた。しかしその後のミシガン大消費者信頼感指数では、予想を下回る結果となり米10年債利回りの上昇幅も縮小し、円が買い戻された。
その後は150.2円を挟み揉み合いが続いた。
 
ユーロドルも、米経済指標発表の結果を受けてドル買いでスタート。一時1.0732ドルの安値を付けるも底堅く、米10年債利回りの上げ幅が縮小するとユーロが買い戻され1.0787ドルの日通し高値を付けた。
しかし上値も重く方向感のなく1.0776ドルで引けた。
 
株式
NYダウ平均       USD   38,618.89   ‐152.92 (‐0.39%)
NASDAQ総合    USD  15,774.26　‐131.7(‐0.82%)
S&P500             USD   5,004.59　 -25.56(‐0.50%)

株式市場では、NYダウ・ナスダック・S&P500の主要3指標で前日高値を更新するも上値は重く、前日比は終値ベースで押し下げられた。
米生産者物価指数の堅調な結果を受け連邦準備理事会（FRB）の早期利下げ観測の後退や、週末でのポジション整理のために、売りが出たため上値が抑えられた。
 
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.291　  (+0.055)
NY原油（WTI）     USD/バレル    78.17　 (+0.72%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2023.8　(+0.38%)
 

【日本】植田日銀総裁の発言を受け円売り

為替（17時）
2月15日の東京外国為替市場は、植田日銀総裁の「マイナス金利を解除しても、緩和的な金融環境は当面続く」という発言を受け、サプライズ要素はないものの円売りが進行した。米１０年債利回りは揉み合いながらじわじわと上昇し4.27％と日通し高値を付けた。
 
米ドル円は、植田日銀総裁の発言を受けて上昇。150円台を回復し150.36円の高値を付けるも上値は重く、150.2円前後でもみ合いが続いた。22時30分の生産者物価指数や24時のミシガン大消費者信頼感指数の発表を前に積極的な取引は控えられている。
 
ユーロドルは、小幅な値動きで揉み合いが続いている。きっかけとなるようなニュースもなく、夜に控えている米生産者物価指数やミシガン大消費者信頼感指数の発表を前に積極的な取引は控えられている。
 
ユーロ円は、日銀植田総裁の発言を受けての円売りで堅調に推移した。14日からレジスタンスとして意識されていた161.60円を上抜け一時161.78円の高値を付けた。その後は161.6円がサポートとして意識され底堅くもみ合いが続いた。

債券
10年長期金利  0.745％ (+0.010)
 

今週の経済指標