日本当局による為替介入への警戒感が残る中で、円売りが進行

【米国】全般で小幅な値動きで、10日の消費者物価指数を前に様子見

為替(2024年4月9日  6時00分)
米ドル円         USD/JPY   151.77  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0858  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   164.83 (円)
ポンド円         GBP/JPY   192.09  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2654    (米ドル)

 
4月8日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.462%と昨年11月以来の高水準を更新すると、ドル買いが入りやすくなった。しかし、その後は米10年債利回りが上昇幅を縮小したことで、逆にドル売りが優勢となった。クロス円は、依然として日本当局による為替介入への警戒感が高い。
 
米ドル円は、FRBの利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まる中、米10年債利回りが4.462%まで上昇したことで、円売りドル買いが進行し151.94円まで上昇した。しかし米10年債利回りが4.40%台まで上昇幅を縮めると、売りが出始めた。日本当局による為替介入への警戒感根強い中で、3月27日の151.97円がレジスタンスとして意識されている。
 
ユーロドルは、米国の利下げ開始時期の後退観測が強まる中で、1.0821ドルの安値を付けたものの、米10年債利回りが上昇幅を縮めたことを手掛かりに、買戻しが優勢となった。前週末の高値1.0848ドルを上抜けると、一時1.0862ドルまで上値を伸ばした。
 
株式
NYダウ平均       USD   38,898.00     -5.6(-0.01%)
NASDAQ総合    USD   16,256.73     +11.31(+0.06%)
S&P500             USD    5,203.7        -1.23(-0.02%)

株式市場では、FRBの利下げ開始時期の後退観測が高まると相場の重しとなった。その半面で景気敏感株を中心に押し目買いが入ったことで、狭いレンジ幅でもみ合いが続いた。その一方で、電気自動車のテスラが「ロポタクシーのデザインを8月8日に発表する」としたことを受けて、買いが入り5%近く上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.422     (+0.018)
NY原油(WTI)     USD/バレル   85.82     (-0.27%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,358.4  (+0.39%)
 

【日本】日本当局の為替介入を意識しつつも円売りが進行した

為替(17時)

4月8日の東京外国為替市場は、前週の米国の強い経済指標の結果から、FRBの利下げ時期後退観測が高まりもあり、日米の金利差を意識した円売りが進行した。日本当局による為替介入への警戒感も依然として強い中でも、じわじわと円が売られクロス円では安値を切り上げる動きが目立った。
 
米ドル円は、底堅く堅調に推移した。時間外の米10年債利回りがじり高となるのを見て、ドル円も上昇。もっとも152円にはかなり意識されており、断続的に売りが観測されたため、動きは鈍いものの着実に高値を151.87円まで上値を伸ばし、引けた。
 
ユーロドルは、東京オープンから上昇したものの、先週から1.0844ドル付近はレジスタンスとして意識されており、売り戻された。円が主体の相場となっているため、ユーロドルは1.0833ドル前後でもみ合いが続き方向感なく引けた。
 
ユーロ円は、ドル円の上昇を眺めて午前中は上昇し164.54円まで上値を伸ばした。しかし、日本当局による為替介入への警戒感が依然として残る中で、積極的に上値を試す動きにはならず、164.45円前後でもみ合いが続いた。
 
債券
10年長期金利  0.782% (+0.016)
 
【市場主要イベント】
9日  豪   NBA企業景況感指数
     米   3年債入札
10日   新   RBNZ政策金利&声明発表
     米   消費者物価指数
     加   BOC政策金利&声明発表
     米   FOMC議事録公表
11日   ユーロ ECB政策金利&声明発表
     米   生産者物価指数
     ユーロ ラガルドECB総裁の記者会見
12日   英   GDP
     米   ミシガン大消費者信頼感指数    

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