【米国】FRBの利下げ開始時期の後退観測が高まり、ドル買いが優勢
為替(2024年4月17日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.62 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0618 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 164.09 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.22 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2419 (米ドル)
4月16日のニューヨーク外国為替市場は、ドル売りが先行したが、パウエルFRB議長がインフレについて「最近のデータはさらなる進展が見られないことを示している」「確信を得るまでにはさらに時間がかかる可能性が高い」と述べたことを受け、ドル買いが進行した。
米ドル円は、ジェファーソンFRB副議長が「物価上昇圧力が根強く続いた場合は、より長期間の高金利維持が正当化される」などと発言すると、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが先行した。ただ155円の節目がレジスタンスとして意識されると失速し、一時153.88円まで日通し安値を更新したが、パウエルFRB議長が利下げの時期が後ろ倒しになることを示唆するとドル買いが強まり、154.62円で引けた。
ユーロドルは、独ZEW景況感指数が予想を上回ったことを受けて、ユーロ買いドル売りが先行しすると、1.0653ドルまで日通し高値を更新した。しかし買いが一巡後は徐々に高値を切り下げ、パウエルFRB議長の発言が相場の重しとなり、再びドル買いが進行し1.0601ドルの日通し安値を付けた。
株式
NYダウ平均 USD 37,806.36 +72.11(+0.19%)
NASDAQ総合 USD 15,864.00 -21.91(-0.13%)
S&P500 USD 5,050.58 -11.09(-0.21%)
株式市場では、NYダウ平均は6日連続で下落し約3か月ぶりの安値を付けた後だけに、短期的な戻りを意識した買いが入った。好決算を発表したユナイテッドヘルス・グループが5.2%近く上昇した。その半面で、米10年債利回りの上昇や中東情勢の緊迫化が投資家心理を冷やし上値を抑えた。
債券・商品先物
米国債10年 4.669 (+0.063)
NY原油(WTI) USD/バレル 84.66 (-0.41%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,399.5 (+0.01%)
【日本】株式市場全般安で、為替相場も方向感なく揉み合いが続いた
為替(17時)
4月16日の東京外国為替市場は、全般でもみ合いが続き方向感のない相場となった。欧州勢が参入し始める頃に米10年債利回りが、4.643%まで上昇したことで一時ドル買いの流れが出たものの長続きはせず、米10年債利回りが上昇幅を縮めるとドル買いの勢いも落ち着いた。
米ドル円は、午前中は前日高値を前に値幅が少ない揉み合いが続いたが、欧州勢が参入し始めると、前日高値の151.44円を上抜けて154.60円まで上値を伸ばした。しかしここまでほぼ押し目無く上昇していることで買いは一服し、154.39円で引けた。
ユーロドルは、下値を試す動きが何度かあったものの底堅く揉み合いが続いた。欧州勢参入に伴い、ドル買いに勢いがついたが、1.0602ドルまで下押した後は1.0600ドルに観測される買いオーダーを割り込めず1.0622ドルまで買い戻されて引けた。
ユーロ円は、揉み合いが続いた。16時台に一時164.09円まで上値を伸ばしたが買いは続きかず、押し戻された。独債利回りが小幅に低下したことや、欧州株式市場が大幅安で寄り付きそのまま軟調地合いを維持していることで上値が抑えられた。
債券
10年長期金利 0.864% (-0.002)
【市場主要イベント】
17日 新 第1四半期消費者物価指数
英 消費者物価指数
英 生産者物価指数
英 小売物価指数
ユーロ 消費者物価指数
18日 英 失業率
英 新規雇用者数
米 新規失業保険申請件数
米 中古住宅販売件数
19日 日 全国消費者物価指数
英 小売売上高