米経済指標の弱い結果を受けてドル売りが進行し、NYダウ平均は終値ベースで40,000ドルを超えた

【米国】米景気先行指標総合指数の弱い結果を受けて、ドル売りが先行

為替（2024年5月18日  6時00分）
米ドル円         USD/JPY   155.66  (円)
ユーロ米ドル  EUR/USD  1.0868  (米ドル)
ユーロ円         EUR/JPY   169.13  (円)
ポンド円         GBP/JPY   197.65  (円)
ポンド米ドル  GBP/USD  1.2700  (米ドル)

 
5月17日のニューヨーク外国為替市場は、4月米景気先行指標総合指数（予想：-0.3%、結果：-0.6%）が予想を下回ったことで、全般ドル売りが先行した。ただ米早期利下げに対して慎重な意見を示すFRB高官らの発言が相次ぐ中で、米10年債利回りの上昇に伴うドル買いもあり、後半はもみ合いが続いた。
 
米ドル円は、今週発表されたCPIの結果を受けて全般ドル売りが先行した。4月米景気先行指標総合指数が予想を下回ったことも相場の重しとなり、24時台には155.24円まで安値を押し下げ日通し安値を付けた。しかし前日高値がサポートとして意識されたことや、利下げ開始に慎重な見た方を示すFRB高官らの発言もあり、下値は限定的で高値圏で推移した。
 
ユーロドルは、欧州時間ではドル買いユーロ売りが優勢だったものの、ニューヨーク時間になると、経済指標の弱気な結果を見て一転してユーロの買戻しが優勢となった。24時過ぎには、1.0870ドルの日通し安値を付けた。なお、バレス・スロベニア中銀総裁は「6月の利下げは妥当だろう」と発言した。
 
株式
NYダウ平均       USD   40,007.20     +128.05(+0.32%)
NASDAQ総合    USD   16,688.44        -11.58(-0.06％)
S&P500             USD    5,303.88          +6.02(+0.11%)

株式市場では、NYダウ平均が史上最高値を更新し、終値ベースで40,000ドル台にのせた。15日の消費者物価指数（CPI）の結果を受けて米インフレが再加速するとの懸念が薄れる中で買いが広がった。ただ、短期的な相場の過熱感が意識されると、利益確定億滴の売りも入りやすくなり、指数は下げに転じる場面もあった。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.422          (+0.047)
NY原油（WTI）     USD/バレル   79.37          (+0.78%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2,419.8       (+1.63%)
 

【日本】日銀国債買い入れ額の据え置きで、市場は円売りで反応

為替(17時）

5月17日の東京外国為替市場は、日銀は国債買い入れで5－10年のオファー額を前回と同じ4,250億円と公表した。一部ではあるが、前回の減額に続いて一段と購入額を減らすとの思惑がくすぶっていたため、買いオペ据え置きに対して為替は円売りで反応した。
 
米ドル円は、日銀による定例の国債買い入れ通知後に、前回と同額の買い入れ額であることがわかると155.92円まで上値を伸ばした。買いが一服後は、調整の売りが入りやすくなったが、155.6円の節目がサポートとして意識され再び買いが優勢となった。
 
ユーロドルは、手掛かりに乏しい中で1.0854ドル-1.0868ドルの小幅な値動きで揉み合いが続いた。米10年債利回りが4.37%台で方向感が出なかったことも相場の値動きを限定的にした。
 
ユーロ円は、ドル円の上昇に合わせて169.28円まで上昇した。その後は何度か上値を試す動きがあったものの、上値は重たく徐々に安値を切り下げながら揉み合いが続いた。
 
債券
10年長期金利  0.951％ (+0.026)
 
【市場主要イベント】
20日　米　　　ボスティック：アトランタ連銀総裁の発言
    　　米　　　バーFRB副議長の発言
21日　ユーロ　ラガルドECB総裁の発言
    　　米　　　イエレン財務長官の発言
    　　加　　　消費者物価指数
22日　英　　　消費者物価指数
    　　米　　　FOMC議事録公表
23日　新　　　第1四半期小売売上高
    　　独　　　製造業PMI
    　　ユーロ　製造業PMI
    　　英　　　製造業PMI
    　　米　　　製造業PMI
24日　日　　　全国消費者物価指数
    　　英　　　小売売上高
    　　加　　　小売売上高