【米国】手掛かり材料に欠ける中で、米10年債利回りの上昇を受けてややドル買いが優勢となった
為替（2024年7月23日 6時00分）
米ドル円 USD/JPY 157.01 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0890 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 171.00 (円)
ポンド円 GBP/JPY 203.01 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2932 (米ドル)
7月22日のニューヨーク外国為替市場は、欧米の物価上昇や米10年債利回りの上昇を受けて、米ドル・ユーロ買いが優勢となった。ただ米大統領選の先行きの不透明感がある中で相場に大きな方向感は出なかった。下落が続いた株式相場の自律反発を狙った上昇もありドル買いとドル売りが交錯した。
米ドル円は、東京時間に一時156.28円の安値を付けたものの、欧米物価の上昇や米10年債利回りの上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢となり徐々に下値を切り上げた。なお11月の米大統領選からバイデン大統領が撤退する事を表明した事で、共和党のトランプ前大統領が当選する可能性が後退したものの、為替相場への影響は限定的だった。
ユーロドルは、欧米の重要経済指標の発表などがなく手掛かり材料に欠ける中で、相場に大きな方向感は出なかった。米10年債利回りが上昇したことで、ドル買いが優勢となり1.0873ドルまで下押したが底値は固く、すぐに1.0891ドルまで買い戻された。その後も小幅な値動きでもみ合いに終始した。
株式
NYダウ平均 USD 40,429.91 +136.29(+0.33%)
NASDAQ総合 USD 18,004.62 +277.68(+1.56％)
S&P500 USD 5,565.08 +20.58(+0.37%)
株式市場では、足元で相場の下落が続いた後だけに、自律反発を狙った買いが入った。市場では「今週から本格化する米企業決算への期待から買いが入った」との指摘もあった。ハイテク株比率の高いナスダックでも前週末に下げが目立った半導体関連株に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.254% (+0.031)
NY原油（WTI） USD/バレル 79.15 (-0.64%)
NY金（COMEX） USD/オンス 2,398.2 (-0.19%)
【日本】バイデン大統領の大統領選撤退を受けて、様子見の動きが強まった
為替(17時）
7月22日の東京外国為替市場は、米大統領選でバイデン大統領が次期大統領選からの撤退を受けて、トランプ前大統領の返り咲きを期待する動きも強まった。米10年債利回りが上昇する中で、トランプ前大統領は貿易赤字解消のためのドル安政策方針もあり、積極的なドル買いとはならなかった。しかし、トランプ氏が返り咲いた際には関税の引き上げで債券売りとなっていたことで、バイデン氏の大統領選撤退でその逆の債券買いとなり、時間外の米10年債利回り一時4.20％台低下した。
米ドル円は、午前中は時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小したことを受けて、157.61円まで上値を伸ばした。米大統領選でのバイデン大統領が次期大統領選から撤退することを受けて先行きが不透明な中で、日経平均株価が安く寄り付き下げ幅を拡大した事も相場の重しとなり、156.28円まで安値を広げた。その後は米10年債利回りが徐々に戻したことや、欧州株式市場が小幅高となっていることで下げ渋り156.84円まで戻した。
ユーロドルは、米10年債利回りが下げ幅を縮小したことを背景に、ややドルが買われたことが重しとなり1.0884ドルまで下げたが、前週末安値の1.0875ドルが目先のサポートとして意識されると下げ渋った。ただ上値は重たく、リスク・オフ通貨の円などが相場の中心となっていることもあり1.088ドル台を中心にもみ合いが続いた。
ユーロ円は、ドル円の上昇に連れて上昇したほか、ユーロドルさ下げ渋ったこともあり、171.66ドルまで上値を広げた。ただ日経平均株価が軟調に推移していることもあり、売りが優勢となっていった。リスク・オフの円買いなども入り、15時台には170.05ドルまで下値を広げた。売りが一巡した後は、ショートカバーが入り170.76円まで戻した。
債券
10年長期金利 1.053% (+0.007)
【市場主要イベント】
23日 米 中古住宅販売件数
24日 加 政策金利発表
米 新築住宅販売件数
25日 米 第1四半期GDP
26日 米 PCEデフレーター
米 ミシガン大消費者態度指数