【米国】欧米の製造業購買担当者景気指数は予想を下回り、ユーロ売り・ドル売りが進行した
為替（2024年7月25日 6時00分）
米ドル円 USD/JPY 153.85 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0839 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 166.77 (円)
ポンド円 GBP/JPY 198.56 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2906 (米ドル)
7月24日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の金融政策正常化への思惑が高まっており、全般で円買いが優勢となっている。欧州時間には独仏やユーロでの製造業購買担当者景気指数（PMI）が予想を下回る結果となったことを受けてユール売りが進んだが、ニューヨーク時間には米製造業購買担当者景気指数も予想を下回る結果となり、ドル売りも進行した。
米ドル円は、「来週の日銀金融政策決定会合で利上げを検討」「国債買い入れ額を減額する」との一部報道や茂木幹事長の発言を受けて、日銀の金融政策正常化への思惑が高まっており、円買いが優勢となっている。また世界的な株価の下落を背景にリスク・オフの円買いも入り、24時前には153.27円まで安値を広げた。
ユーロドルは、対円中心でドル売りが優勢となると、ユーロに対してもドル安が進み、23時台には1.0866ドルと日通し高値をつけた。ただ米10年債利回りの上昇に伴うドル買いが入ると、1.0835ドルまで押し戻された。
株式
NYダウ平均 USD 39,862.45 -492.47(-1.22%)
NASDAQ総合 USD 17,345.84 -653.13(-3.62％)
S&P500 USD 5,426.23 -129.52(-2.33%)
株式市場では、テスラやアルファベットなどの決算内容が嫌気されて大型ハイテク株が急落すると、ほかの銘柄にも売りが伝わり株式相場全体を押し下げた。市場では「これまで相場を牽引していたハイテク銘柄の決算が市場の期待に届かず、投資家心理の悪化につながった」との声が聞かれた。ハイテク株比率が高いナスダックも大幅に続落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.288% (+0.035)
NY原油（WTI） USD/バレル 78.31 (-0.01%)
NY金（COMEX） USD/オンス 2,397.5 (-0.54%)
【日本】日銀金融政策決定会合での金融政策正常化への期待が高まり、円買いが優勢
為替(17時）
7月24日の東京外国為替市場は、日銀の金融政策決定会合での金融政策正常化への思惑が高まっており、全般で円買いが優勢な相場が続いている。また独製造業購買担当者景気指数（予想：44.0、結果：42.6）や仏製造業購買担当者景気指数（予想：45.8、結果：44.1）が予想を下回る結果となったことで、欧州通貨の売り圧力が強まった。
米ドル円は、東京市場オープンから仲値にかけて155.98円まで上値を伸ばしたものの円買い圧力は強く、14時台には6月4日の安値154.52円を下抜けて154.35円まで安値を広げた。欧州勢参入後は安値更新をトライする動きがみられたものの14時台の安値は抜けられず、引けまでに154.88円まで買い戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りが小幅ながら上昇するのを眺めながら1.0841ドルまで下押した。その後は1.0853ドルまで買い戻されたが、独仏の7月製造業購買担当者景気指数（PMI）速報値が市場予想屋前回値を下回ったことで、ユーロ売りが加速し1.0825ドルまで下値を広げた。
ユーロ円は、一時プラス圏を回復した日経平均が再び下げに転じたほか、ドル円の下げ幅拡大も重しとなり、168.33円まで下落した。その後168.62円まで戻すも上値は重たく14時台には167.44円まで下値を広げた。欧州勢参入後は下値更新にトライするも底堅く買い戻された。もっとも上値は重たく小幅にもみ合いが続いた。
債券
10年長期金利 1.070% (+0.018)
【市場主要イベント】
23日 米 中古住宅販売件数
24日 加 政策金利発表
米 新築住宅販売件数
25日 米 第1四半期GDP
26日 米 PCEデフレーター
米 ミシガン大消費者態度指数