【米国】米第1四半期GDP速報値が予想を上回ると、ドル買いが優勢となった
為替(2024年7月26日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 153.93 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0845 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 166.95 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.82 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2850 (米ドル)
7月25日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の金融政策正常化への思惑が高まっている中で、米第1四半期国内総生産速報値(予想:2.0%、結果:2.8%)が予想を上回る結果であることが伝わると、全般でドル買いが優勢となった。イエレン財務長官は「我々は市場が決定する為替レートを信じる」と述べたほか、トランプ前大統領強いドル批判については、G7財務相・中央銀行総裁会議のコミットメントを引き合いに「為替レートは市場で決定されるべき」との見解を示した。
米ドル円は、日本株相場の急落や欧州株相場の下落に伴うリスク・オフの円買いが強まると一時151.93円まで安値を更新した。ただ米第1四半期国内総生産速報値が予想を上回った事で、一転して買いが優勢となった。投資家のリスク回避志向が後退すると、NYダウ平均は一時580ドル超の上昇となり、円売り・ドル買いが加速し25時台には154.31円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、米第1四半期国内総生産速報値が予想を上回ると、ユーロ売り・ドル買いが先行し、22時台には1.0830ドルまで下値を広げた。ただ、日本時間に付けた安値1.0828ドルが目先のサポートとして意識されると、買い戻しが優勢となった。その後はユーロ円の上昇もあり、ユーロ買い・ドル売りが入り26時台には、1.0870ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けたが、米10年債利回りの低下幅縮小とともに上値が思ったくなった。
株式
NYダウ平均 USD 39,937.11 +74.66(+0.18%)
NASDAQ総合 USD 17,180.40 -165.44(-0.95%)
S&P500 USD 5,397.65 -28.58(-0.52%)
株式市場では、米第1四半期国内総生産速報値が予想を上回ると、米景気減速への過度な懸念が後退し買いが優勢となった。NYダウ平均は一時580ドル超上昇した。ただ明日発表される米PCEデフレーターを見極めたい向きも強く、引けにかけては伸び悩んだ。ハイテク株比率が高いナスダックでは、エヌビディアやアルファベットなどが売られ、3日続落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.245% (-0.043)
NY原油(WTI) USD/バレル 79.11 (+1.02%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,363.4 (-1.42%)
【日本】日経平均株価が今年最大の下げ幅を記録し、リスク・オフの円買いが優勢となった
為替(17時)
7月24日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く寄り付き節目となる38,000円を割り込んだ。前日終値対比では一時1,230円超の下げ幅となり、今年に入って最大の下げ幅となった。これを受けて、リスク・オフの円買いが優勢となった。なお林官房長官からは「為替はファンダメンタルズを反映し、安定的に推移が重要」「株式市場の動向も緊張感をもって注視する」といった発言があった。
米ドル円は、日経平均株価が安く寄り付き一時38,000円の節目を割り込んだこともあり、リスク回避目的の売りに押されて152.22円まで下押した。下げが一巡後は152.97円まで買い戻されるも153円の節目がレジスタンスとして意識され上値は重たい。その後は米10年債利回りの低下を眺めながら、152.05円まで下げ幅を拡大した。
ユーロドルは、円主体の動きとなる中で膠着状態が続き、方向感なくもみ合った。16時過ぎには1.0828ドルまで下押したが、前日安値の1.0825ドルが目先のサポートとして意識されるとユーロ買いが優勢となり1.0853ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、日経平均株価の低下を確認すると165.03円まで下押した。売り一巡後はやや気戻しが入り165.5円前後で揉み合いが続いた。欧州勢参入後はドル円の下落にに連れて164.88円まで下げ幅を拡大した。
債券
10年長期金利 1.059% (-0.011)
【市場主要イベント】
26日 米 PCEデフレーター
米 ミシガン大消費者態度指数