【米国】米経済指標の強い結果を受けて米10年債利回りが高まったが、すぐに低下幅を広げた
為替(2024年7月31日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.70 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0815 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 165.10 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.92 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2835 (米ドル)
7月30日のニューヨーク外国為替市場は、NHKが「日銀は日銀金融政策決定会合にて、政策金利を0.25%程度に引き上げる案などを議論」と報じたほか、日経新聞が「日銀は追加利上げを検討、国債買い入れ減額する量的引き締めの具体策も決める」と伝えると、日銀の金融政策正常化への思惑が高まり、全面円高となった。また31日に就任する三村財務官は「足元の円安について輸入物価を押し上げ国民の生活に影響を与えるデメリットの方が大きい」との認識を示したことも円買いを後押しした。
米ドル円は、東京時間に日経平均株価の上昇を受けて155.21円の高値を付けたが、NHKや日経新聞の報道を受けて日銀の金融政策正常化への思惑が高まり全面円高進行が加速した。26時台に152.97円まで下押したが153円のサポートラインが意識されると買い戻しが入った。もっとも買戻しは153.44円までとなり、引けまでには152.64円まで下値を広げた。
ユーロドルは、6月米雇用動態調査求人件数(予想800.0万件:、結果:818.4万件)や7月米消費者信頼感指数(予想:99.7、結果:100.3)が予想を上回ると、米10年債利回りが上昇に転じ一転下落した。24時前には一時1.0798ドルと4日以来の安値を付けた。ただ売り一巡後は下げ渋る展開となった。一部報道で中東情勢の悪化が報じられると、米10年債利回りが4.12%台まで低下し、ユーロ買い・ドル売りがやや強まり1.0817ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 40,743.98 +201.43(+0.49%)
NASDAQ総合 USD 17,141.98 -228.35(-1.31%)
S&P500 USD 5,435.38 -28.61(-0.52%)
株式市場では、決算内容が嫌気されたプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やメルクが下落し相場の重しとなると、NYダウ平均は下げに転じる場面もあったが、米利下げ観測を背景に買いが入ると持ち直した。ハイテク株比率が高いナスダックでは、エヌビディアやテスラが下落しいたことを受けて3営業日ぶりに反落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.141% (-0.035)
NY原油(WTI) USD/バレル 75.86 (-0.90%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,456.0 (+3.12%)
【日本】後場になり日経平均株価がプラス圏を回復したことで円売りが加速した
為替(17時)
7月30日の東京外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を見てドル買いが優勢となった。午後になると日経平均株価がプラス圏を回復したことを受けて円売りが加速した。ただ日銀金融政策決定会合や米FOMCを明日に控えていることもあり、引けにかけては失速した。
米ドル円は、時間外の米10年債利回りが4.18%台まで上昇するのを眺め、154.24円まで上値を伸ばした。その後はややもみ合ったが、後場の日経平均がプラス圏に浮上したことを受けて、155.21円まで上値を伸ばし26日の高値154.74円を上抜けた。ただ買いが一巡すると154.72円まで押し戻された。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りの上昇が重しとなり、1.0814ドルまで小幅に値を下げた。ただ円主体の動きとなる中で、ユーロ円の上昇をみて1.0826まで上値を伸ばした。ただ、レンジ幅は15pips程度と動意は薄く小幅な値動きに終始した。
ユーロ円は、東京オープン直後に166.18円の安値を付けたが、ドル円の上昇を眺め166.83円まで上値を伸ばした。その後はやや揉み合いが続いたが、日経平均株価がプラス圏に浮上したことを受けて円売りが加速し、167.95円まで上値を伸ばした。ただ買いが一巡後はやや押し戻され、167.47円まで押し戻された。
債券
10年長期金利 1.001% (-0.022)
【市場主要イベント】
31日 日 金融政策発表
ユーロ 消費者物価指数
米 ADP雇用統計
加 5月GDP
米 FOMC
1日 英 政策金利発表
米 ISM製造業景況指数
2日 米 雇用統計