米雇用指標の結果を受けてドル売り先行も、ISM非製造業景況指数の結果を見てドルの買戻しが優勢となった

【米国】ADP全米雇用報告を受けてドル売りが先行した

為替(2024年9月6日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   143.41 (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1110  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   159.36   (円)
ポンド円          GBP/JPY   189.00  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3177  (米ドル)

 
9月5日のニューヨーク外国為替市場は、8月ADP全米雇用統計(予想:14.5万人、結果:9.9万人)が予想を下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった。ただその後の米サービス部門PMI改定値(予想:55.0、結果:55.7)や米ISM非製造業景況指数(予想:51.1、結果:51.5)が予想を上回る結果が伝わると、ドル買いが優勢な展開となった。なお米イエレン財務長官は「米労働市場は逼迫感は薄れたものの、雇用創出は続いている」との発言をしている。
 
米ドル円は、8月ADP全米雇用報告が予想を下回ったことが伝わると、全般でドル売りが先行した。節目の143円を下抜けると、一時142.84と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後には買い戻しが優勢となり144.23円まで上値を伸ばした。米サービス部門PMI改定値や米ISM非製造業景況指数が予想を上回った事がドル買いを促した。ただ、1%超上昇したナスダックが失速したことやNYダウ平均も450ドル超下落したことが重しとなり、143.19円まで売り戻された。6日発表の雇用統計を前に神経質な動きが続いている。
 
ユーロドルは、低調なADP全米雇用統計の結果を受けて、一時1.1119ドルと日通し高値をつけたものの、買い一巡後には徐々に上値が重たくなった。米ISM非製造業指数などが予想を上回った事が相場の重しとなり、1.1076ドルまで売り戻された。ただ、その後は米10年債利回りが3.72%台と低調に推移したことで再びユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.1113ドルまで買い戻しが入るなど荒い値動きとなった。
 
株式
NYダウ平均       USD   40,752.93        -215.45(-0.52%)
NASDAQ総合    USD   17,126.95         +42.65(+0.24%)
S&P500             USD     5,502.51         -17.57(-0.31%)

株式市場では、8月ADP全米雇用報告が予想を下回ったことを受けて、6日発表予定の米雇用統計への警戒感が高まり、株売りが優勢となった。NYダウ平均は一時450ドル超下げる場面もあった。ハイテク株比率が高いナスダックは3営業日ぶりに反発上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                              3.731%     (-0.026)
NY原油(WTI)     USD/バレル   69.74        (+0.07%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,547.1     (+0.81%)
 

【日本】日経平均株価の低下を受けて、リスク・オフの円買いが優勢となった

 
為替(17時)
9月5日の東京外国為替市場は、安く寄り付いた日経平均株価がプラス圏まで持ち直したことで、全般で円売りが優勢となった。ただ、後場に入ると日経平均株価は再びマイナス圏に転じたことで、リスク・オフの円買いが優勢となった。なお高田日銀審議委員は「金融市場はボラティリティが高まりやすい状況だ」「経済物価の見通し実現なら緩和度合いの調整が基本姿勢だが、都度経済・物価・金融情勢への状況を判断する必要がある」とやや慎重な姿勢も見受けられた。


米ドル円は、高田日銀審議委員が「十分な時間をかけつつ、その都度政策金利の引き上げが、経済・物価・金融情勢へどの程度影響を及ぼすか検証しながら対応する」と市場動向に配慮する形で発言をしたこともあり143.90円まで強含んだ。ただプラス圏に浮上していた日経平均株価が後場になると600円前後の下落を見せたことで、リスク・オフの円買いが入り、15時台には143.04円まで下押した。ただ売り一巡後は欧州株が底堅く始まりショートカバーが進み17時前には143.73円まで強含んだ。
 
ユーロドルは、円主導の相場となる中で小幅なレンジでのもみ合いが続いた。一時ポジション調整の売りに押され1.1074ドルまで下押す場面もあったが、1.1075ドルの本日のNYカットオプションが下値をさせた。17時前には1.1090ドルまでわずかに上値を伸ばしたが、勢いは限定的だった。
 
ユーロ円は、ドル円に連動する形で159.45円まで円売り・ユーロ買いが進んだ。安く寄り付いた日経平均株価が一時プラス圏へ浮上したこともあり、円売りを後押しした。ただ後場に入ると日経平均株価が再びマイナス圏に転じたことも相場の重しとなり、15時台には158.55円まで下押した。もっとも、売り一巡後はショートカバーが入り17時前には159.26円まで買い戻された。
 
債券
日本国債10年   0.875%    (+0.008)
 

【市場主要イベント】
6日 ユーロ 4-6月期四半期GDP
    米   非農業部門雇用者数変化
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