【米国】トランプ氏の大統領就任を前に一部報道を受けて、全般でドル売りが先行した
為替(2025年1月21日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.60(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0415 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.07 (円)
ポンド円 GBP/JPY 191.83 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2327 (米ドル)
1月20日のニューヨーク外国為替市場は、ウォールストリートジャーナルが「米大統領に就任するトランプ氏は貿易ビジョンを示すものの、就任初日に関税を発動することはない」と報じたことをきっかけに全般でドル売りが先行した。またトランプ氏の大統領就任演説を前にした持ち高調整目的のドル売りも入り、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時107.59まで低下した。
米ドル円は、ウォールストリートジャーナルの報道を受けて米インフレ再加速への懸念が和らぎ全般でドル売りが優勢となった。もっともトランプ演説を前にしたドルの買戻しの動きが優勢となり156.06円まで買い戻された。もっともニューヨーク勢が不在となる中で、大きな方向感は出にくく155.70円を挟んで上下に揉み合った。
ユーロドルは、ウォールストリートジャーナルの報道をきっかけに、ドルが全面安となった。ドル売りの流れに沿って一時1.0429ドルまで上値を伸ばした。買い一巡後は6日と7日に上値を抑えられた1.0430ドル台がこの日もレジスタンスとして意識された。トランプ米大統領の就任演説を控えた持ち高調整売りにも押され1.0353ドルまで下押したが、下値は限定的で再び1.0433ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 43,486.84 ±0(±0%)
NASDAQ総合 USD 19,632.40 ±0(±0%)
S&P500 USD 5,997.06 ±0(±0%)
株式市場は、キング牧師の誕生日で休場。
債券・商品先物
米国債10年 4.611% (±0%)
NY原油(WTI) USD/バレル 76.20 (-1.42%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,731.8 (-0.26%)
【日本】トランプ氏の大統領就任を前に、様子見ムードが広がっている
為替(17時)
1月20日の東京外国為替市場は、対人民元でドル安が進んだこともあり、全般でドル売りが先行した。クロス円では日銀の利上げ観測が高まっていることもあり、円買いが先行した。もっとも下値は限定的で積極的に下値を試す展開とはならなかった。欧州勢参入後にはドル売り。ユーロ買いが優勢となった。オーストリア中銀総裁が利下げについて消極的な発言をしたこともユーロ買いを後押しした。
米ドル円は、一部金融機関で余剰となったドルを売ったことも重しとなり、軟調に始まった。対人民元でドル安が進んだことも重しとなり、13時前には155.71円まで下押した。売り一巡後は156.28円まで買い戻されたが、欧州勢がドル売りで参入すると、17時過ぎには155.95円まで売られるなど、方向感なく上下した。
ユーロドルは、ドル円でドル売りが優勢になったこともあり、小幅に上昇した。対人民元でのドル売りも後押しとなり、13時過ぎには1.0306ドルまで上昇した。欧州勢参入後もドル売りの流れが続き、1.0318ドルまで上値を伸ばした。なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「1月の利下げは自分にとって規定の結論ではない」「CPIが上昇しているときに金利を引き下げると、信頼性が失われる」などの見解を示した。
ユーロ円は、ドル円の下落につられる形で160.30円まで下押した。もっとも下値は固くユーロドルの上昇も支えに徐々に買いが優勢となっていった。16時前には161.12円まで上値を伸ばした。その後は160.87円まで戻されたが、欧州通貨の買い圧力は強く下値は限定的だった。
債券
日本国債10年 1.186% (-0.016)
【市場主要イベント】
22日 米 景気先行指標総合指数
23日 米 失業保険申請件数
24日 日 日銀金融政策決定会合
日 植田日銀総裁の会見