【米国】FOMC結果公表では市場予想通りの政策金利据え置きとなり大きな方向感は出なかった
為替（2025年1月30日 6時00分）
米ドル円 USD/JPY 155.34(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0409 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.72 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.23 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2438 (米ドル)
1月29日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの低下を背景にドル売りが先行した。もっともFOMCの結果公表を前に大きな方向感は出なかった。FOMCでは市場予想通り政策金利が据え置かれた。パウエルFRB議長は「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」「さらなる金利変更を検討するには、インフレの実質的な進展、または労働市場の弱さを確認する必要がある」と利下げに慎重な姿勢を見せた。
米ドル円は、一時4.53％まで上昇した米10年債利回りだったが、再び4.50%程度まで低下したことを受けてドル売りが先行した。25時前には154.93円まで下押したが、FOMC結果公表を前に積極的に売っていく展開とはならず下げ渋った。FOMCで市場予想通り政策金利が据え置かれることが伝わると、米10年債利回りの上昇とともに155.61円まで上昇した。
ユーロドルは、米10年債利回りが上昇したことや独政府が今年のGDP見通しを+1.1%から+0.3%へ引き下げたことなどから、23時前には1.0381ドルまで下押した。明日のECB定例理事会で利下げを決定するとの観測も重しとなった。その後は一時1.0426ドルまで買い戻されたが、FOMCでは市場予想通りに政策金利が据え置かれ、パウエルFRB議長の会見では利上げに慎重な姿勢が見られたことで1.0387ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 44,710.32 -139.42(-0.31%)
NASDAQ総合 USD 19,630.39 -98.56(-0.49%)
S&P500 USD 6,038.59 -25.89(-0.42%)
株式市場は、FRBが声明で今後の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めが広がると株売りが優勢となった。NYダウ平均は一時270ドル超下落する場面があった。ハイテク株比率が高いナスダックは「トランプ政権はエヌビディアの中国販売規制の厳格化を協議」との一部報道が伝わると、売りが出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.553% (+0.017％)
NY原油（WTI） USD/バレル 72.62 (-1.30%)
NY金（COMEX） USD/オンス 2,769.7 (-0.07%)
【日本】FOMC結果公表を前に大きな方向感の出にくい相場となった
為替(17時）
1月29日の東京外国為替市場は、日経平均株価が3営業日連続で下落していた反動から、買い優勢で始まり一時400円超高となったことを受けて、やや円売りが優勢となった。最もその後は上げ幅を縮小したことでクロス円も下押す展開となった。夜にはFOMC結果公表を控えていることもあり、積極的な方向感は出にくかった。なお、ベッセント米財務長官とオンライン会談をした加藤財務相は「為替について緊密に協議することを確認した」と発言した。
米ドル円は、NY時間にFOMCの結果公表を控える中で、限られた値幅で上下した。10時過ぎには155.79円まで上昇するも上値は重たく押し戻された。特段の材料は伝わっていないもののFOMC前に短期的な取引が主体となり、持ち高調整の売りに押される形で155.00円まで下押した。その後は下げ渋り155.40円まで買い戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りが4.52％程度でやや低下気味に推移しているものの相場への影響は限定的で、小幅なレンジでもみ合った。午後になると1.0443ドルまでわずかに上値を伸ばしたが、独経済指標がさえない結果となると下落圧力が強まり1.0412ドルまで下押した。
ユーロ円は、4営業日ぶりに反発上昇した日経平均株価の動きも支えに162.47円まで上値を伸ばしたものの、ドル円の上値が重たくなり下落をするとユーロ円もつられる形で15時前には161.81円まで下押した。その後は162.18円まで下げ渋るも、ユーロドルの下落にもつられ161.68円まで下落した。
債券
日本国債10年 1.196% (+0.001)
【市場主要イベント】
30日 独 10-12月期四半期GDP
ユーロ 10-12月期四半期GDP
ユーロ ECB政策金利
米 10-12月期四半期GDP
ユーロ ラガルドECB総裁、定例記者会見
31日 米 PCEデフレーター
加 11月月次GDP