全般で調整目的の取引が多く、方向感の出にくい展開となった

【米国】米経済指標の強い結果を受けて、米10年債利回りが上昇しドル買いが先行した

為替（2025年1月4日  6時00分）
米ドル円          USD/JPY   157.32(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0304  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   162.13   (円)
ポンド円          GBP/JPY   195.50  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2425  (米ドル)

 
1月3日のニューヨーク外国為替市場は、12月米ISM製造業景況指数（予想：48.4、結果：49.3）が予想を上回ると、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢となった。もっとも直近のドル高に対するポジション調整のドル売りも見られ、方向感は出にくかった。東京勢が本格参入する6日からの動きに備えての調整程度の動きにとどまっている。
 
米ドル円は、米経済指標が米景気の底堅さを示したとの受け止めから、米10年債利回りが上昇すると、円売り・ドル買いが優勢となり157.49円まで買われた。もっとも、アジア時間に付けた高値の157.57円が目先のレジスタンスとして意識されると失速した。その後はドル売りが出るもポジション調整の域を出ることはなく下値は限定的だった。
 
ユーロドルは、12月米ISM製造業景況指数が予想を上回ると、ユーロ売り・ドル買いが先行した。24時30分過ぎには一時1.0273ドルまで値を下げた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値1.0256ドルが目先のサポートとして意識されると、買戻しが優勢となり再び1.0305ドルまで上値を伸ばした。その後は1.0300ドル前後での揉み合いとなった。
 
株式
NYダウ平均       USD   42,529.26                +327.93(+0.29%)
NASDAQ総合    USD   19,619.17                +338.13(+1.75%)
S&P500             USD     5,941.87                  +73.04(+1.24%)

株式市場は、足もとで相場の下落が続いた後だけに自律反発狙いの買いが入りやすかった。12月米ISM製造業景況指数が予想を上回った事も投資家心理の改善につながり、買い戻しを誘った。主要株式3指数は軒並み上昇した。
 
債券・商品先物
米国債10年                     　　       4.600%     (+0.031)
NY原油（WTI）     USD/バレル   73.55        (-1.10%)
NY金（COMEX）  USD/オンス   2,651.9     (-0.77%)
 

【日本】直近ドル高に対する調整のドル売りが優勢となるも、東京勢不在の中大きな方向感は出なかった

 
為替(17時）
1月3日の東京外国為替市場は、直近のドル高に対する調整目的のドル売りが全般で優勢となった。もっとも市場参加者が少ない中で積極的な方向感は出にくく、小幅な値動きとなっている。なお、トランプ次期大統領は今年に入って初めてXを更新し「関税はアメリカを再び豊かにする」「我が国は世界中の笑いものになっている」との見解を示した。
 
米ドル円は、東京勢が不在となる中でドル高に対する調整が強まった影響もあり、売りが優勢となった。一時157.17円まで下押すも市場参加者が少なく一段安とはならず、157.30円前後での揉み合いが続いた。欧州勢参入後には午前中安値を下抜け157.04円まで下押すも、節目の157.00円を前に下げ渋った。ただ、戻りも限定的で大きな方向感は出なかった。
 
ユーロドルは、全般でドル売りが強まった流れに沿い、
1.0273ドルまで上値を伸ばした。ただ市場参加者が少ない中で大きな方向感は出ず1.0269ドル前後で揉み合った。欧州勢参入後には、時間外の米10年債利回りが4.53％台まで低下する中でやや買いが優勢となり、17時過ぎには一時1.0287ドルまで上値を伸ばした。
 
ユーロ円は、ドル円の下落に引っ張られる形で一時161.46円まで下押しした。その後は下げ渋るなど総じてドル円につられる値動きとなった。161.56円前後でのもみ合いが続いたが、欧州勢参入後には161.37円まで下押し日通し安値を更新したが、積極的に下押す動きとはならず17時過ぎには161.73円まで買い戻された。
 
債券
日本国債10年　　　1.081%     (±0)