【米国】強い米経済指標を確認すると、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年1月8日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 157.86(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0343 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.29 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.01 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2479 (米ドル)
1月7日のニューヨーク外国為替市場は、米ISM非製造業景況指数(予想:53.3、結果:54.1)が予想を上回ったほか、米雇用動態調査(JOLTS)求人件数(予想:770.0万件、結果:809.8万件)も予想よりも強い結果となったことを受けて、全般でドル買いが優勢となった。米10年債利回りは、4.69%台まで上昇したが、トランプ次期大統領の「金利が高すぎる」といった発言をきっかけ伸び悩んだ。
米ドル円は、米ISM非製造業景況指数が予想を上回ったほか、米雇用動態調査(JOLTS)求人件数も予想よりも強い結果だったことが伝わると、米10年債利回りの上昇とともに全般でドル買いが進行した。もっともトランプ次期大統領の発言が嫌気されたことで、東京時間高値に面合わせしたものの上抜けることはできず失速した。
ユーロドルは、良好な米経済指標をきっかけに全般でドル買いが優勢となった。その後の戻りも限られた。米10年債利回りが高水準で推移していることから、上値は重たく徐々に安値を切り下げ軟調に推移した。6時までには1.0343ドルまで下押し、日通し安値を更新した。
株式
NYダウ平均 USD 42,531.61 -182.6(-0.42%)
NASDAQ総合 USD 19,491.65 -376.16(-1.89%)
S&P500 USD 5,909.53 -66.96(-1.12%)
株式市場は、NYダウ平均は買い先行で始まったものの、半導体大手のエヌビディアの失速で投資家心理が悪化すると下げに転じた。米10年債利回りが4.69%台と高い水準で推移していることで、株式の相対的な割高感が意識されたことも相場の重しとなった。米金利の上昇で、高PERのハイテク株にも売りが集まった。
債券・商品先物
米国債10年 4.689% (+0.067)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.74 (+0.99%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,664.9 (+0.74%)
【日本】日経平均株価が大幅反発し円売りが先行するも、勢いは一時的
為替(17時)
1月7日の東京外国為替市場は、日経平均株価が大幅に反発上昇して始まったことをきっかけに、全般でリスク・オンの円売りが優勢となった。それに対して加藤財務相は「投機的な動向を含め為替市場の動向を憂慮、行き過ぎた動きに対しては適切に対応する」と発言し、円売りの勢いは弱まった。欧州勢が参入すると、欧州債券利回りが上昇して始まったことで、ユーロ買いが優勢となった。
米ドル円は、日経平均株価が大幅に半端い上昇したことを支えに堅調に推移し、10時台には158.42円まで上昇した。ただ日本10年債利回りが1.13%台まで上昇していることや、加藤財務相の円安をけん制する発言を菊花国伸び悩み、上値が重たくなった。その後も米10年債利回りが4.60%台合で低下したことや日本10年債利回りが高止まりしていることが重しとなり、158円を割り込んだ。157.45円台まで低下した。
ユーロドルは、ドル円の上昇を背景にじり安に推移したが底堅く小幅な範囲でもみ合った。午後になり米10年債利回りが4.60%台まで低下したことを確認すると、徐々に買いが優勢となった。欧州勢参入後には欧州の債券利回りが上昇して始まったことで、ユーロ買いが先行し1.0424ドルまで上値を伸ばした。ただフランスCPIが予想を下回ると、伸び悩んだ。
ユーロ円は、日経平均株価が反発上昇する中で、ドル円の堅調な推移につられる形で、164.38円まで上値を伸ばした。その後はドル円が弱含んだことで164.30円前後でもみ合った。欧州勢産参入後にはユーロドルが上昇しているものの、ドル円が弱含んでいることから上値が重たくなり、163.96円まで低下した。
債券
日本国債10年 1.125% (-0.006)
【市場主要イベント】
8日 米 ADP雇用統計
米 FOMC議事要旨
9日 ユーロ 小売売上高
米 新規失業保険申請件数
10日 米 非農業部門雇用者数変化