【米国】米雇用指標は強弱入り混じる結果となり、大きな方向感は出にくかった
為替(2025年1月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 158.35(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0315 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.35 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.76 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2361 (米ドル)
1月8日のニューヨーク外国為替市場は、ウォラーFRB理事が「見通しが予想通りであれば2025年の利下げを支持する」といった発言をしたほか、ADP全米雇用報告(予想:14.0万人、結果:12.2万人)が予想を下回るとドル売りが先行した。ただ米新規失業保険申請件数(予想:21.8万件、結果:20.1万件)が予想よりも強い内容であることが伝わると、ドル売りは落ち着いた。もっとも、週末の雇用統計の発表を控え、様子見ムードが広がっている。
米ドル円は、ウォラーFRB理事が利下げを支持する発言をしたほか、ADP全米雇用報告が予想よりも弱い内容だったことが伝わると売りが先行した。一時158.14円まで下押したものの、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い内容だったことで、23時台には158.46円まで買い戻された。その後は158.40円を挟んで揉み合いが続いた。
ユーロドルは、米雇用指標が強弱入り混じる内容だったこともあり、大きな方向感は出にくかった。ただ欧州時間に大きく下げたことに対するショートカバーが入りじり高に推移した。午前4時台には1.0324ドルまで上値を伸ばした。もっとも上値は重たくその後は伸び悩んだ。
株式
NYダウ平均 USD 42,626.67 +95.06(+0.22%)
NASDAQ総合 USD 19,475.85 -15.80(-0.08%)
S&P500 USD 5,916.54 +7.01(+0.11%)
株式市場は、米雇用指標が強弱入り混じる内容だったこともあり、大きな方向感は出なかった。週末に米雇用統計が控えていることもあり、様子見ムードが広がっている。ハイテク株比率が高いナスダックでは、小幅ながらも続落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.671% (-0.018)
NY原油(WTI) USD/バレル 72.87 (-1.17%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,680.6 (+0.58%)
【日本】日本当局による為替介入への警戒感が高い中で、クロス円は方向感が出にくかった
為替(17時)
1月8日の東京外国為替市場は、日本当局による為替介入への警戒感が高いことや、日本10年差利回りが1.18%台まで上昇したことを受けて円買いが先行した。ただ日経平均株価がマイナス幅を縮小し、後場には4万円台を回復したことでリスク・オフムードは後退し、じりじりと円売りが進行した。またドイツ経済指標が弱い結果となると、全般でユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、日本当局による為替介入の警戒感が高まっていることで上値が重たかった。また日本10年債利回りが1.18%台まで上昇している事や米10年債利回りが低下している事を手掛かりに、ドル売り円買いが先行した。157.90円まで低下したが、底堅くすぐに158円台を回復した。米10年債利回りの先高観は強く再び158.26円まで上値を伸ばした。ドル買い・円買いが入り混じる中で158.10円前後での揉み合いとなった。
ユーロドルは、大きな値幅は出ないもののユーロ円の上昇を背景にじり高に推移した。時間外の米10年債利回りが低下したことも支えに15時過ぎには1.0357ドルまで上値を伸ばした。ただ独小売売上高や独製造業新規受注も弱い結果だったことを受けて、徐々に上値が重くなり1.0328ドルまで下値を広げた。
ユーロ円は、日経平均株価が下落して始まったが徐々に下げ幅を縮小したことから、リスク回避ムードは後退し、じり高に推移した。後場には日経平均株価が4万円台を回復したことで14時過ぎには163.80円まで上値を伸ばした。ただ、ドイツ経済指標の弱い結果が伝わると、ユーロ円は売り押され、17時前には163.29円まで弱含んだ。
債券
日本国債10年 1.180% (+0.055)
【市場主要イベント】
9日 ユーロ 小売売上高
米 新規失業保険申請件数
10日 米 非農業部門雇用者数変化