【米国】米10年債利回りが低下したことを背景に全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年2月27日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.01(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0485 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 156.26 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.87 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2673 (米ドル)
2月26日のニューヨーク外国為替市場は、低下していた米10年債利回りは一時4.3%台を回復しいたが再び下げに転じたことや、ロンドンフィキシングに絡んだドル売りが出たこともありドル売りが優勢となった。なお、トランプ大統領は「メキシコ・カナダへの関税は4月2日に発動する」と発言したことで、米関税政策を懸念した欧州通貨は売りが優勢となった。
米ドル円は、低下していた米10年債利回りが4.3%台を回復したことで、ドル買いが優勢となり24時台には149.88円まで上値を伸ばした。ただ節目の150円が目先のレジスタンスとして意識されると上値は重たくなり、一転して売りが優勢となった。米10年債利回りが再び低下したことや、月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りも相場の重しとなり、148.81円まで下値を広げた。
ユーロドルは、独長期金利が低下する中でユーロ売りが優勢となり1.0474ドルまで下押した。ただロンドンフィキシングに絡んだドル売りフローが観測されたほか、米10年債利回りが低下した事も相場を下支えし、一時1.0528ドルまで上値を伸ばした。ただトランプ大統領が関税に関する発言をしたことで一転してドル買いが優勢となり、1.0480ドルまで売り戻された。
株式
NYダウ平均 USD 43,445.93 -181.41(-0.41%)
NASDAQ総合 USD 19,079.86 +50.31(+0.26%)
S&P500 USD 5,957.42 +1.33(+0.02%)
株式市場は、下げが目立っていたハイテク関連株の一角に買いが入り相場は上昇して始まったが、NY午後になるとトランプ大統領がEUに対しても関税を課す考えを示すと、貿易戦争や世界経済への悪影響を警戒した売りが広がった。NYダウ平均は一時300ドル超下落する場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.252% (-0.039)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.65 (-0.50%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,930.7 (-0.17%)
【日本】米政権の法案可決で米10年債利回りは上昇し、ドル買いが優勢となった
為替(17時)
2月26日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く寄り付き、米10年債利回りもマイナス圏で推移したことでドル売りが先行した。もっとも米下院でのトランプ大統領の政策である4.5兆ドル規模の大型減税や債務上限の4兆ドルの引き上げ法案の概要が可決されたことで、米10年債利回りは上昇し、米10年債利回りは上昇しプラス圏で推移し、一転してドルが買われる展開となった。
米ドル円は、日経平均株価が大幅に続落した事で売りが強まり148.62円まで下押した。ただ、前日の安値148.56円が目先のサポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。米10年債利回りが4.32%台まで上昇したことも相場を下支えし149.63円まで上値を伸ばした。その後は米10年債利回りが上昇幅を縮小したことで149.33円まで下押したものの底値も堅かった。
ユーロドルは、米10年債利回りがマイナス圏で推移していることから1.0524ドルまで上値を伸ばした。もっとも、24日高値の1.0527ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りがプラス圏を回復したことも相場の重しとなった。その後も売りが進み15時台には1.0486ドルまで売り押された。売り一巡後は1.0501ドルまで下げ渋ったものの戻りは限定的だった。
ユーロ円は、日経平均株価が安く寄り付き軟調な推移をしていることから、リスク回避の円買いが進み156.40円まで下押した。もっとも日経平均株価が下げ止まったことや、香港・中国株がプラス圏で寄り付いたことも相場の支援材料となり、157.08円まで買い戻され上値を更新した。その後は伸び悩み156.73円まで下押すも、欧州株先物を支えに下げ渋った。
債券
日本国債10年 1.361% (-0.009)
【市場主要イベント】
27日 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
米 10-12月期四半期実質国内総生産
28日 米 PCEデフレーター