【米国】米経済指標は強弱入り混じる結果となった
為替(2025年2月28日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.68(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0404 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 155.75 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.78 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2610 (米ドル)
2月27日のニューヨーク外国為替市場は、トランプ大統領が「カナダ・メキシコに対する関税は3月4日に発動する。中国に対しても同日に10%の追加関税を課す」とSNSに投稿すると、米関税政策への警戒感が高まり、全般でドル買いが優勢となった。なお、米GDP個人消費やコアPCE改定値などは市場予想を上回ったものの、失業保険申請件数や米住宅販売保留指数は予想より弱い内容となり、強弱入り混じる結果となった。
米ドル円は、19時台に150円手前で上値を抑えられると、149.36円まで下押した。米10年債利回りが上昇幅を縮小したことも相場の重しとなった。なお、トランプ大統領がSNSにて関税に関する投稿をすると、全般でドル買いが優勢となると節目の150円を上抜け高値を更新した。なお米経済指標は強弱入り混じる結果となった。
ユーロドルは、ECBはこの日0.25%の利下げを決定した1月分のECB理事会議事要旨を公表した。「ディスインフレプロセスは順調に進んでおり、成長見通しは引き続き弱い」としたものの「インフレ見通しのリスクは両面にある」とした。なお、トランプ大統領が関税に関する発言をすると米関税政策への警戒感が高まり、全般でドル買いが優勢となり1.0399ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 43,248.31 -197.62(-0.45%)
NASDAQ総合 USD 18,547.11 -532.75(-2.79%)
S&P500 USD 5,861.13 -96.29(-1.61%)
株式市場は、前日に発表されたエヌビディアの好決算を受けて時間外の取引で同社株が上昇すると、ダウ平均も高く始まった。NYダウ平均は一時450ドル超上昇した。ただ、関税を巡るトランプ大統領のSNSの投稿をきっかけに、米関税による世界経済への悪影響が警戒されると徐々に売りが優勢になった。
債券・商品先物
米国債10年 4.275% (+0.023)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.97 (+1.92%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,884.5 (-1.57%)
【日本】日本新発10年債利回りが1.4%台まで上昇したことで、円売り・株高が進行した
為替(17時)
2月27日の東京外国為替市場は、米10年債利回りが上昇したことを受けて全般でドル買いが優勢となった。今朝米大手半導体のエヌビディアの決算発表が行われ良好な結果であったが、日本市場への影響は限定的だった。日本の株式市場は10年債利回りが1.4%台に乗せたことで、全般で上値が重たくマイナス圏に沈む場面も見られた。
米ドル円は、米10年債利回りの上昇を背景に円買いが強まると149.40円まで上値を伸ばした。ただその後は本邦10年債利回りが上昇し日経平均株価がマイナス圏に沈んだことで、149.07円まで売り戻された。しかし、日経平均株価がプラス圏を回復したことや、米10年債利回りがやや上昇した事で149.42円まで買い戻された。もっとも積極的に上値を試す展開とはならず149.25円前後で揉み合った。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが上昇したことで上値が重たくなり売りが先行し1.0478ドルまで下押した。その後はやや下げ渋るも上値は重たく、14時前には1.0458ドルまで下値を拡大した。ただ、米10年債利回りが上昇幅を縮小したことでドル買いの動きは落ち着き1.0479ドルまで買い戻された。
ユーロ円は、ドル円の下落につられる形で156円まで下押した。もっともドル円が上昇に転じるとユーロ円もつられて156.53円まで上値を伸ばした。ただ、ユーロドルが下げ幅を拡大していることもあり、上値は重たく再び売り優勢となり14時前には155.94円まで下げ幅を拡大した。欧州勢参入後にはユーロドルで買いが優勢となったことを受けて買い戻されたが、ドル円が下落していることから積極的に買い進めていく展開とはならなかった。
債券
日本国債10年 1.400% (+0.039)
【市場主要イベント】
28日 米 PCEデフレーター