【米国】
為替(2月1日6時00分)
米ドル円(USDJPY) 130.16 (円)
ユーロ円(EURJPY) 141.31 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0863 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 160.31 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.2323 (米ドル)
1月31日のニューヨーク外国為替市場では、低調な経済指標を受けて米国経済の減速が意識される展開となった。この日発表された米雇用コスト指数(前期比、前回1.2%、予想1.2%、結果1.0%)が市場予想を下回り、過度な賃金インフレへの警戒が後退。S&Pケースシラー住宅価格(前年比、前回8.64%、予想6.90%、結果6.77%)も予想を下回り、FRB(米連邦準備理事会)による利上げが長期化するとの警戒感が和らいだ。これらを受けて市場では一時ドル売りが進行したが、その後はFOMC(米連邦公開市場委員会)の公表を控えて思惑が交錯する展開となった。
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.21%、10年債が3.50%となっている。
米ドル・円(USDJPY)は、130.43円近辺で始まると、朝方に発表された低調な米経済指標を受けて129.74円まで急速に値を下げた。その後は反発して130.35円付近まで上昇し、終値は130.16円となった。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、ECB(欧州中央銀行)による金融引き締めに対する思惑からユーロ買いが継続し、一時1.0875ドルまで値を上げた。その後はやや売り買いが拮抗し、終値は1.0863ドルとなった。ポンドは、対米ドルで1.2285ドルから1.2337ドルまで上昇した。
ユーロ・円(EURJPY)は、ユーロ・米ドルの動きにつられ、安値140.80円から141.51円まで急速に値を上げた。その後、小幅に値を戻し141.31円で終えた。
株式
NYダウ平均 USD 34,086.89 +369.80 (+1.10%)
NASDAQ総合 USD 11,584.55 +190.74 (+1.67%)
S&P500 USD 4,076.70 +58.93 (+1.47%)
1月31日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反発して取引を終えた。この日発表された米雇用コスト指数が市場予想を下回ったことを受け、賃金インフレ圧力が弱まっているとの見方から米長期金利が低下。これを受けて、NASDAQ総合指数を構成するハイテク銘柄などが堅調に推移した。引けにかけては、翌日のFOMCの公表を控えた思惑から一段と値を切り上げた。
債券
米国債10年 3.505%(-0.018)
商品先物
NY原油(WTI) 1バレル=USD 79.10(+1.54%)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,943.70(+0.23%)
【日本】FOMCを控えて方向感を欠く展開
為替(17時)
1月31日の東京外国為替市場は、前日からの米長期金利の上昇を受けた円売り・ドル買いを引き継いで始まった。しかし、その後はFOMCを控えて方向感を欠く展開に終始し、一定のレンジ内での値動きとなった。
米ドル・円は、朝方に高値130.52円を付けたものの、軟調な国内株式市場などを受けて投資家心理が悪化し、一時は安値130.05円まで円買い・ドル売りが進んだ。その後は徐々に値を戻し、17時時点では130.38円を付けた。
ユーロ・米ドルは、前日にECBによる金融引き締め観測を受けて上昇した反動から、東京時間では下落して始まった。その後も重要イベント前のポジション調整からユーロ売り・ドル買いが進み、17時には安値圏の1.0803ドルを付けた。
ユーロ・円は、朝方から米ドル・円の下落に連動する形で軟調に推移し、17時時点では安値近辺の140.86円で取引された。
債券
国債先物・23年3月限 146.70 (+0.14)
10年長期金利 0.490% (-0.015)