2022/01/07 7:40 JST投稿
【米国】
米ドル円(USDJPY) 115.92-115.92 (円)
ユーロ円(EURJPY) 130.85-130.85 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1287-1.1287 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 156.81-156.82 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3527-1.3528 (米ドル)
1月6日のニューヨーク外国為替市場は、朝方に発表された前週分 新規失業保険申請件数(結果:20.7万件、予想:19.7万件、前回:19.8万件)が、予想より増加したものの低水準が続き労働力不足の影響から比較的職に就きやすい状況を表した。その後、発表された12月ISM非製造業景況指数(結果:62.0、予想:66.9、前回:69.1)では、前月の過去最高から一転して大幅に低下し、前日比で7.1ポイントの低下は2020年4月以来の大きさと弱い内容となった。指数は低下したものの宿泊施設・フードサービスや卸売り、建設をはじめとする16業種で活動拡大が鑑みられ、サービス業では明るい兆しが出ている。
長期金利は前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け上昇し、ISM非製造業景況指数発表後は1.737%だったが、正午ごろに1.742%まで上昇している。
米ドル・円(USDJPY)は、115円後半で取引された。弱い経済指標結果を受け米ドル売りが優勢となり、この日の安値115.63円となったが、前日の安値115.62円が下値支持線として意識されるととどまった。長期金利が上昇すると、日米金利差も意識され再び米ドル買いが強まり、この日の高値116.18まで値を上げ、115.83円で終えた。
なお、FOMCで投票権を有するブラード米セントルイス連銀総裁は講演で早ければ3月に利上げする可能性があるとしたほか、「バランスシートの縮小や利上げ、その後の利上げペースやタイミングの調整などインフレ抑制に向けた追加措置を必要に応じて講じることができる状況にある」と指摘した。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、1.13ドル前半から1.12ドル後半の取引となった。米経済指標が弱い内容と判明するとユーロ買いが強まり、この日の高値1.1332ドルに値を上げたが、米長期金利が上昇すると徐々に値を下げた。緊張が高まるウクライナ問題や欧州でのコロナウイルス感染拡大の懸念が強まりこの日の安値1.1285ドルを付け、終値は1.1297ドルだった。
ユーロ・円(EURJPY)は131円前半から130円後半から131円前半での取引となった。ユーロ・米ドルにつられた動きで欧州でのリスクが意識されるとユーロ売りが優勢となり、この日の安値131.64円まで売られ、少し持ち直し終値は130.82円となった。
NYダウ平均 USD 36,236.47 -170.64 (-0.46%)
NASDAQ総合 USD 15,080.865 -19.309 (-0.12%)
S&P500 USD 4,696.05 -4.53(-0.09%)
1月6日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、連日で前日の終値を下回った。前日のFOMC議事録公表の余波から長期金利が上昇し、株価収益率の高いハイテク株(※)中心に売られ、終了間際に200ドル超、前日の終値を下回り終えた。一方で、連日で値を下げているハイテク株では、半導体のエヌビディアなど堅調な業績の会社の株では割安感が感じられ買戻しも入っている。
(※)株価収益率(PER)とは、企業の成長性を分析する指標の一つ。株価が1株ごとの当期純利益の何倍まで買われているかを表しており、値が大きいほど割安となる。今のような長期金利の指標とされる10年債の金利が上昇している時は、PERの値より金利の方が大きくなり割安感が減るため、ハイテク株を中心としたPERの高い株の魅力が減少し売られやすい。
米国債10年 1.733(+1.64%)
NY原油(WTI) 1バレル=USD 79.46 +1.61(+2.07%)(2月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,789.20 -35.90(-1.97%)(2月渡し)
【日本】長期金利上昇やリスクオフの円買い進む
1月6日の東京外国為替市場は、前日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公開内容が予想以上に早期の金融引き締めが実施される見込みとなっており、株価も大幅に落ち込み、日米両国での金利上昇やリスクを回避したいリスクオフの姿勢から円買いが進んだ。
米ドル・円は、115円後半中心の取引。9時30分過ぎに116円前半から徐々に値を下げた後は、横ばいに近い取引となり17時には115.87円となり、その後さらに値を下げている。
ユーロ・米ドルは1.13ドル前半中心の取引となったが、欧州勢参加後に米長期金利の上昇や株安を受けたリスクオフの米ドル売りや欧州でのコロナウイルスの感染拡大から、この日の安値1.1285ドルまで売られた。その後は小幅に値を戻し17時時点では1.1288ドルだった。
ユーロ・円は131円前半から130円後半に徐々に値を下げた。リスクオフの円買いが優勢となり、昨日の安値130.84円を超え、130.76円までユーロが売られた。小幅に値を戻し17時時点では130.80円となった。
日経平均株価 28,487.87円 -844.29(-2.88%)
安値28,487.87円 - 高値 29,158.95円
東証出来高 1,210,64万株
東証売買代金 3兆0999.23億円
1月6日の日経平均株価は3日ぶりに前日の終値を下回り、大幅に値を下げ、下落幅が昨年6月21日(953.15円)以来の大きさとなった。米国株の下落や、日米での長期金利の上昇、さらに国内でのコロナウイルスの感染拡大から大幅に値を下げ、東証1部の銘柄のうち約92%が下落し業種では米長期金利上昇の恩恵を受けやすい保険業と鉄鋼以外の31業種で値を下げた。
無担保コール翌日物金利 -0.009%
国債先物・22年3月限 151.12 (-0.30)
10年長期金利 0.115%(+0.020)