2022/02/08 7:35 JST投稿
【米国】
米ドル円(USDJPY) 115.10-115.10 (円)
ユーロ円(EURJPY) 131.65-131.65 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.1438-1.1438 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 155.73-155.74 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3530-1.3530 (米ドル)
2月7日のニューヨーク外国為替市場の主なトピックスは、コロナウイルスの新規感染者数が減少し、一部地域でマスク義務化が緩和され始めたことが好感された。
また、独鉱工業生産(前月比、結果:-0.3%、予想:0.5%、前回:-0.29%)が、供給網問題や建設業の落ち込みから予想外に低下した。さらに、欧州圏では、ウクライナ情勢が緊迫化しユーロにとっては厳しい状況が続いている。
米ドル・円(USDJPY)は、114円後半から115円前半で取引された。朝方は長期金利が1.917%に低下すると、この日の安値114.92円まで安くなった。その後、長期金利が1.939%に上昇すると値を上げ持ち直した。その後は堅調に推移し、115.10円で終えた。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、1.14ドル前半での取引となった。朝方は買いが優勢だったが、地政学リスクが意識されると値を下げ、この日の安値1.1415ドルまで売られた。その後、持ち直し終値は1.1442ドルとなった。
ユーロ・円(EURJPY)は、131円後半で取引され大きな値動きは出なかった。ユーロ・米ドルと米ドル・円の動きを同時に受け、方向性を失い131円後半での狭いレンジでの取引となり、終値は131.71円だった。
NYダウ平均 USD 35,091.13 +1.39 (+0.00%)
NASDAQ総合 USD 14,015.668 -82.339 (-0.58%)
S&P500 USD 4,483.87 -16.66(-0.37%)
2月7日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、前日と同水準で終えた。朝方は、長期金利上昇が意識され売りが優勢だったが、コロナウイルスの新規感染者数が大幅に減少したことが好感され、昼過ぎから徐々に買われた。15時過ぎに230ドル超、前日の終値を上回っていたが、長期金利の上昇が再び意識されると徐々に売られ、わずかにマイナス圏に沈んだ。
米国債10年 1.918(+0.68%)
NY原油(WTI) 1バレル=USD 91.32 -0.99(-1.07%)(3月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,821.8 +14.00(+0.77%)(4月渡し)
【日本】米長期金利の上昇と株安のリスクオフが拮抗
2月7日の東京外国為替市場は、旧正月を終え中華圏の国々が取引に戻ってきたが、米長期金利が高値圏となり、株価がさえない状況のためリスクを積極的に取る姿勢が出ず、上がりにくく狭い値幅でのレンジ取引となった。また、ウクライナ情勢で、米当局はロシアがウクライナ侵攻に向けた準備をほぼ終え、首都キエフを2日で制圧できる状況にあると分析していると米紙が報じ、緊張が高まっている。
米ドル・円は115円台前半で推移した。長期金利の上昇から米ドルが買われる一方で、株安を受けたリスク回避の円買いも出て、打ち消し合うように方向性を欠き、狭いレンジでの取引となり17時時点では115.25円で取引されている。
ユーロ・円も値動きが少なく、132円前半から131円半ばに値を下げた。欧州中央銀行(ECB)の金融政策正常化に向けた動きからユーロ買いが続いていたが、地政学リスクでの懸念から徐々に下落し、この日の安値131.67円まで値を下げ17時時点では131.76円となった。
ユーロ・米ドルは1.14ドル前半で推移した。地政学リスクが意識され、徐々に値を下げ昼頃にこの日の安値1.1425ドルまで値を下げた後は、小幅に買い戻されたが再び値を下げた。この日の安値付近まで売られ、17時時点では1.1432ドルだった。
日経平均株価 27,248.87円 -191.12(-0.70%)
安値27,085.32円 - 高値 27,369.68円
東証出来高 1,302,18万株
東証売買代金 3兆0141.88億円
2月7日の日経平均株価は終値を下回った。米長期金利が2020年1月以来の高水準の1.936%まで上昇を受け、割高感が意識され株価収益率(※)の高い成長株の売りが優勢となり終日、前日の終値を下回った価格で取引された。その一方で、金利上昇の恩恵を受けやすい銀行や保険は買われている。
(※)株価収益率(PER)とは、企業の成長性を分析する指標の一つ。株価が1株ごとの当期純利益の何倍まで買われているかを表しており、値が大きいほど割安となる。今のような長期金利の指標とされる10年債の金利が上昇している時は、PERの値より金利の方が大きくなり割安感が減るため、ハイテク株を中心としたPERの高い株の魅力が減少し売られやすい。
無担保コール翌日物金利 -0.020%
国債先物・22年3月限 150.32 (-0.02)
10年長期金利 0.195%(変化なし)
【マーケットアナリティクス】EURAUDは、強い上値抵抗線の近くで足踏み状態(2月7日 14:16 CET)
先週の欧州中央銀行(ECB)の会合後に、ラガルド総裁から意外にも金融正常化に向けた積極的な姿勢のタカ派的な発言が示され、ユーロは主要通貨に対して大きく上昇した。
本稿執筆時点では、ユーロ・オーストラリアドル(EURAUD)は0.3%下落し、一定価格の中での取引(レンジ取引)となっているが、先週、到達した4ヶ月ぶりの高値に近い水準で取引されている。
過去のサイクル高値が位置する1.6150 - 1.6220オーストラリアドルには、強固な上値抵抗線(レジスタンス)が存在するようだ。トレーダーは、先週の上昇後このゾーンでいくつかの利益を得ている。
ユーロがこの上値抵抗線を上回れば、中期的な上昇トレンドが確認され2020年8月の高値1.6420オーストラリアドルを目指す可能性があります。
一方、過去の高値と安値が収束している1.59オーストラリアドル付近(濃い緑の水平線)が下値支持線(サポート)となることが予想される。
ユーロが1.59-1.6220オーストラリアドル付近を突破(ブレイク)するまで、短期的な視点では、さらなるレンジ取引(コンソリデーション)となる可能性がある。
ユーロ・オーストラリアドル、デイリーチャート 2月7日(CET・中央ヨーロッパ時間)
引用元: “EURAUD Stuck Near Strong Resistance” (2022年2月7日, AXIORY Global Market News)
追記:2月8日、日本時間6:00のユーロ・オーストラリアドルは1.6061-1.6063オーストラリアドルで取引されている