2022/03/11 7:43 JST投稿
【米国】
米ドル円(USDJPY) 116.11-116.11 (円)
ユーロ円(EURJPY) 127.48-127.49 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0979-1.0979 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 151.92-151.93 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.3083-1.3084 (米ドル)
3月10日のニューヨーク外国為替市場の主なトピックスは、ロシア、ウクライナ、トルコの外相会談で停戦には至らず投資家心理を冷え込ませた。
また、2月 消費者物価指数(CPI、前年同月比、結果:7.9%、予想:7.9%、前回:7.5%)が発表され、1982年以来、40年ぶりの大きな伸びとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目している燃料や食料を除いたコア指数(前年比、結果:6.4%、予想:6.4%、前回6.0%)は、1982年以来、40年ぶりで最大の伸びとなり前月比では0.6%から0.5%と鈍化。3月15日、16日に予定されているFOMCでの大幅な利上げ観測が強まり、50ベーシスポイント(bp)利上げの可能性も出てきた。この結果から、長期金利が2.021%まで上昇した。
先週分の新規失業保険申請件数(結果:22.7万件、予想:21.6万件、前回:21.5 万件)と予想以上に3週ぶりに増加したが、大幅な変化には至っていない。
さらに、欧州中央銀行(ECB)理事会は、ウクライナ紛争の影響が強い中、予想外に金融緩和引き締めを決定した。ウクライナでの戦争は欧州にとって「転換点」だと指摘。資産購入プログラム(APP)による債券購入を5月から減らし、7-9月(第3四半期)の終了を示唆した。しかし、ウクライナ情勢の長期化から市場に混乱をきたす可能性が大きく、年内の利上げは厳しい見方も出ている。
ユーロ・米ドル(EURUSD)は、1.11ドル後半から1.09ドル後半に値を下げた。欧州中央銀行(ECB)理事会で金融政策正常化に向けた前向きな動きが出て、この日の高値1.1121ドルまで買われた。その後、CPI結果やウクライナ情勢への懸念が強まり、この日の安値1.0976ドルまで売られ終値は1.0986ドルとなった。
ユーロ・円(EURJPY)は、126円半ばから128円半ばに値を上げた。ユーロ・米ドルの動きとほぼ同じ動きが出て、この日の高値128.87円から、この日の安値127.42円に値を下げ、終値は127.59円だった。
米ドル・円(USDJPY)は、115円後半から116円前半に値を上げた。ウクライナ情勢の長期化懸念から有事の米ドルドル買いが出た上、CPI発表後の長期金利上昇し、3月のFOMCでの利上げ観測が強まり堅調に推移した。その後、小幅に下落するも値を戻し116.14円で終えた。
NYダウ平均 USD 33,174.07 -112.18 (-0.33%)
NASDAQ総合 USD 13,129.963 -125.583 (-0.94%)
S&P500 USD 4,259.52 -18.36(-0.43%)
3月10日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、前日の終値を下回った。ウクライナ情勢の長期化やCPIが予想以上に上昇しインフレの懸念が高まり、景気悪化の懸念が高まった。ハイテク株中心に値を下げ、3指数揃って下落し終えた。
米国債10年 1.993(+0.039%)
NY原油(WTI) 1バレル=USD 106.02 -2.68(-2.47%)(4月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 2,000.4 +12.20(+0.61%)(4月渡し)
【日本】ユーロは金融イベント控え様子見強い
3月10日の東京外国為替市場は、ウクライナ情勢停戦への期待や商品価格の下落により投資家心理が和らいだ。ユーロは欧州中央銀行(ECB)理事会やロシアとウクライナの外相会談を控え様子見の姿勢も強かった。
米ドル・円は116円前半に上昇後、115年後半に値を下げた。午前中は5、10日の決済に向けた米ドル買いが入り2月10日以来の高値116.20円まで上昇した。その後は、利益確定に向けた売りが入り徐々に下落し、17時時点で115.92円となった。
ユーロ・米ドルは1.10ドル前半で値動きが少なかった。欧州中央銀行(ECB)理事会やロシアとウクライナの外相会談を控え様子見の姿勢が強く値動きがほとんど出ず、17時時点では1.1064ドルで終えた。
ユーロ・円は、128円前半で取引された。様子見の姿勢が強まり値動きが出にくく、17時には128.26円で取引された。
日経平均株価 25,690.40円 +972.87(+3.94%)
安値25,099.85円 - 高値 25,720.31円
東証出来高 1,504,03万株
東証売買代金 3兆3885.10億円
3月10日の日経平均株価は前日の5日ぶりに終値を上回った。原油価格をはじめ商品先物が下落し、商品価格上昇によるインフレ懸念が和らいだ。前日までの4日間で1800円下落した反動から幅広い銘柄が買われ、前日の終値から1000円買われた場面もあった。上昇後は、ほぼ横ばいで推移した。上昇率は4%と2020年6月以来の大きさで、東証1部の銘柄の98%で値上がりした。
無担保コール翌日物金利 -0.008%
国債先物・22年3月限 150.50(-0.33)
10年長期金利 0.185%(+0.025)