2022/05/27 7:13 JST投稿
【米国】
為替(5月27日6時00分)
米ドル円(USDJPY) 127.07-127.09 (円)
ユーロ円(EURJPY) 136.35-136.38 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0726-1.0729 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 160.18-160.24 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.2607-1.2609 (米ドル)
5月26日のニューヨーク外国為替市場では、日本時間に米ドル・円が126.55円まで安くなった反動から持ち直した。さらに経済指標から米経済の回復基調が感じられ、投資家心理が上向いた。
朝方発表された米第1四半期(1-3月) 実質GDP改定値(前期比年率、結果:-1.5%、予想:-1.3%、前回:-1.4%)は、輸入増加による貿易赤字や民間在庫投資の減少により速報値より下方修正された。その一方で、個人消費や企業の設備投資は堅調で、米経済回復の兆しの強さが示されている。
また、前週分の新規失業保険申請件数(前週比、結果:21.0万件、予想:21.2万件、前回:21.8万件)は、予想以上に減少し、労働市場のタイトな状況(慢性的な人手不足)が続いていることを浮き彫りにした。前週分の失業保険継続受給者数(結果:134.6万件、予想:131.2万件、前回:131.7万件)では、前週に大幅に増加し懸念が強まっていたが、前回より減少したことが安心感につながった。
米ドル・円(USDJPY)は、東京市場での安値の反動から徐々に値を戻した。長期金利が2.706%から2.797%に上昇した上、堅調な株価から投資家心理が上向いた。経済指標から米経済回復の兆しが見受けられたこともプラスとなり、この日の高値127.58円まで値を上げた。しかし、午後に公表された7年債入札が好調で米国債への需要が再確認されると長期金利が2.754%に低下し、徐々に米ドルが売られ終値は127.12円となった。
ユーロ・米ドル(EURUSD)では、欧州株の上昇からリスクオンの姿勢が強まり欧州債利回りが上昇し、金融政策の正常化による欧米金利差の縮小が意識されユーロ買いが優勢となった。この日の高値1.0732ドルまで値を上げ、終値は1.0725ドルだった。
ユーロ・円(EURJPY)は、欧州株や欧州長期金利の上昇から積極的にリスクを取るリスクオンの姿勢が強まり、この日の高値136.64円までユーロが買われた。その後は、米ドル・円の下落を受け、ジワジワと円買いにつながり136.33円で終えた。
株式
NYダウ平均 USD 31,637.19 +516.91 (+1.60%)
NASDAQ総合 USD 11,740.650 +305.909 (+2.67%)
S&P500 USD 4,057.84 +79.11(+1.98%)
5月26日の米株式市場のダウ工業株30種平均は5日連続で前日の終値を上回った。1ドルショップのダラー・ツリーや百貨店のメ―シーズが朝方に発表した決算がそれぞれ市場予想を上回り、堅調な消費状況が伺え、消費関連株中心に買われた。この影響から投資家心理も上向き、幅広い銘柄への買いが波及した。終日で前日の終値を上回り、終了間際には650ドル超前日の終値を上回る場面もあり、3指数揃って値を上げ終えた。
債券
米国債10年 2.742%(-0.005)
商品
NY原油(WTI) 1バレル=USD 110.33 +3.76(+3.40%)(7月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,847.6 -17.80(-0.95%)(6月渡し)
【日本】日銀総裁発言から円買い強まる
為替(17時)
5月26日の東京外国為替市場の主なトピックスは、日本銀行の黒田東彦総裁の発言から円買いが強まった。黒田総裁は、衆院予算委員会での答弁で市場の安定を確保しながら金融緩和からの出口政策を遂行していくことは簡単ではないとしながら十分可能であると述べた。また、消費者物価はずっと2%が続くとは思われず当面は金融緩和を続けていくべきだとの考えを改めて示した。
米ドル・円は、朝方に国内輸入企業の月末の決済に向けた買いが入り、この日の高値127.58円まで値を上げた。その後は大きな動きがなく、売買が交錯し127円台前半中心で推移した。しかし、黒田総裁の発言や米長期金利の低下から円買いが強まり、この日の安値126.55円まで安くなり、17時時点では126.60円となった。
ユーロ・円は、朝方は国内輸入企業の月末の決済に向けた買いが入り、この日の高値136.55円に上昇した。その後は、米長期金利の低下につられ徐々に値を下げ、さらに黒田総裁の発言から、円買いが強まり135.39円まで値を下げた。その後は小幅に戻すも、再び値を下げ17時時点では135.31円だった。
ユーロ・米ドルは大きな動きがなく小幅な動きに留まっていた。しかし欧州勢参加後に、欧州株の上昇や米長期金利の低下がプラスに作用し1.0692ドルまで値を戻し、17時時点では1.0688ドルで取引されている。
債券
国債先物・22年6月限 149.91(-0.20)
10年長期金利 0.230%(+0.025)