【米国】
為替(8月2日6時00分)
米ドル円(USDJPY) 131.60-131.62 (円)
ユーロ円(EURJPY) 135.04-135.10 (円)
ユーロ米ドル(EURUSD) 1.0260-1.0264 (米ドル)
ポンド円(GBPJPY) 161.16-161.32 (円)
ポンド米ドル(GBPUSD) 1.2246-1.2254 (米ドル)
8月1日のニューヨーク外国為替市場で最も注目されたのは、朝方に発表された米供給管理協会(ISM)の7月製造業景気指数だった。米7月ISM製造業景況指数(結果:52.8、予想:52.0、前回:53.0)は市場予想を上回ったものの2020年6月以来の低水準となった。さらに、米7月ISM支払価格(結果:60.0、予想:74.3、前回:78.5)が大幅に低下し、2020年8月以来の低水準だった。これらの結果から景気減速に加えインフレがピークに達したとの観測が強まり、連邦公開市場委員会(FOMC)の急速で大幅な利上げの必要性がなくなったとの見方が広がり長期金利が2.575%に低下している。
また、ペロシ米下院議長が2日に台湾を訪問する見通しと複数の米メディアが報じた。中国外務省の趙立堅副報道局長は記者会見で「中国人民解放軍は決して座視することはない。必ず断固として強力な報復措置をとる」と強調し、米中の地政学リスクが高まった。
さらに、バイデン大統領が再びコロナウイルス陽性となったことも投資家心理を冷え込ませた。
2年債と10年債(長期金利)の利回りは、20日連続で逆転(逆イールド)している。終値ベースで2年債が2.886%、10年債が2.588%となった。
米ドル・円(USDJPY)では、7月ISM製造業景況指数の結果から長期金利が低下し、6月16日以来の安値131.60円まで値を下げた。米中の地政学リスクやバイデン大統領のコロナウイルス再陽性が懸念され投資家心理が冷え込んだ。これまでの積み上げてきた米ドルの買い(ロング)ポジションの解消の影響も大きかった。その後は小幅に値を戻したものの再び値を下げ終値は131.61円となっている。
ユーロ・米ドル(EURUSD)では、米ドル売りが全般優勢となり、朝方に7月21日以来の高値1.0275ドルを付けた。その後は小幅に値を下げ、終値は1.0262ドルだった。
ユーロ・円(EURJPY)は、米ドル・円の円買いにつられ徐々に値を下げた。この日の安値135.00円まで売られたが、ユーロ・米ドルの上昇に支えられ売りは限定的で終値は135.06円となった。
株式
NYダウ平均 USD 32,798.40 -46. 73(-0.14%)
NASDAQ総合 USD 12,368.976 -21.712 (-0.17%)
S&P500 USD 4,118.63 -11.66(-0.28%)
8月1日の米株式市場のダウ工業株30種平均は、前日の終値を4日ぶりに下回った。先週までの上昇の反動で利益確定売りが優勢だった。また、ペロシ米下院議長の台湾訪問から米中の地政学リスクが高まり、積極的な取引が控えられた影響も大きかった。
債券
米国債10年 2.588%(-0.054)
商品
NY原油(WTI) 1バレル=USD 93.89 -4.73(-4.80%)(9月渡し)
NY金(COMEX) 1オンス=USD 1,787.7 +5.90(+0.33%)(12月渡し)
【日本】世界的な景気減速懸念の強まりから米ドル売りに
為替(17時)
8月1日の東京外国為替市場では、世界的な景気減速への警戒や米長期金利の低下から米ドル売りが優勢となった。特に中国の7月財新製造業PMI(結果:50.4、予想:51.5、前回:51.7)が予想、前回とも下回った影響が大きかった。
米ドル・円は、安全資産の円買いが強まり、朝方にこの日の安値132.07円まで売られた。その後は132円半ばで大きな値動き無く推移し、17時時点では132.55円となった。これまでの米ドル優勢の反動からFOMC後は米ドルの買い(ロング)ポジションの解消を想起させるような動きとなった。
ユーロ・米ドルは、低調な米ドルの動きを受けユーロ買いが優勢だった。朝方にこの日の高値1.0241ドルを付け堅調に推移し、17時時点では1.0229ドルだった。
ユーロ・円は、米ドル・円の円買い優勢の動きを受け朝方に、この日の安値135.15円まで値を下げた。その後は、小幅に値を上げたものの再びユーロが売られ135.17円まで値を下げた。17時時点では135.59円で取引されている。
債券
国債先物・22年9月限 150.47 (-0.04)
10年長期金利 0.180%(+0.005)