【米国】
為替(2023年2月4日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 131.19 (円)
ユーロ円 EUR/JPY 141.60 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0794 (米ドル)
ポンド円 GBP/JPY 158.09 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2050 (米ドル)
2月3日のニューヨーク外国為替市場では、米雇用統計の内容が市場予想を上回ったことを受けて、米ドルが急速に買われる展開となった。1月の米非農業部門雇用者数(NFP)(前月比、前回22.3万人、予想19.0万人、結果51.7万人)が市場予想を大幅に上回ったうえ、2022年12月分の就業者数も上方修正され、度重なる利上げにも関わらず労働市場が逼迫していることが示された。直近のFOMC(米連邦公開市場委員会)後に広がった米長期金利の低下観測から一転、市場では5月のFOMCでも0.25%の利上げが行われ、FFレートの水準が5.00%~5.25%まで上昇するとの見方が急遽強まった。なお、1月の雇用者数の増加には、ストライキからの職場復帰などの一時的な特殊要因も含まれている。また、同日発表された米ISM非製造業景気指数(前月比、前回49.6、予想50.4、結果55.2)も市場予想を上回り、米国景気が底堅いことが示された。
債券市場では、米雇用統計の結果を受けて金利水準が短期・長期とも上昇。金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が4.29%、10年債が3.52%となっている。
米ドル・円(USD/JPY)は、128.44円で始まったものの、予想外の米雇用統計を受けて急速に買われ、一時131.20円まで上昇した。引けにかけても強さを維持し、131.19円で取引を終えた。
ユーロ・米ドル(EUR/USD)は、同じく米雇用統計を受けた米ドル買いを背景に下落。前日までユーロ買い基調が続いていたこともあり、その反動が出やすかった。1.0932円で始まったあと、一時1.0793ドルまで大幅に値を下げた。ポンドは、対米ドルで下落し、1.2049ドルで取引を終えた。
ユーロ・円(EUR/JPY)は、140.41円で始まると、米雇用統計を受けて一時142.35円まで上昇し、終値は141.60円となった。直近の会合ではECB(欧州中央銀行)が0.50%の利上げを発表したのに対し、日銀は金融政策を現状維持としたことなどから、相対的にユーロよりも円が売られやすかったようだ。
株式
NYダウ平均 USD 33,926.01 -127.93 (-0.38%)
NASDAQ総合 USD 12,006.96 -193.86 (-1.59%)
S&P500 USD 4,136.48 -43.28 (-1.04%)
2月3日の米株式市場のダウ工業株30種平均は反落して取引を終えた。この日発表された米非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を上回り、失業率も予想に反して53年ぶりの低水準となったことなどから、市場ではFRBによる追加利上げの観測が強まった。直近のFOMC後の会見ではパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長がややハト派的だったこともあり、株式市場では意外感が広がった。金利感応度の高いハイテク株を中心に売られてNASDAQの下げが目立った一方、割安銘柄が多く含まれるダウ工業株30種平均は小幅下落にとどまった。
債券・商品先物
米国債10年 3.522% (+0.121)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.19 (-2.74%)
NY金(COMEX) USD/オンス 1,879.10(-2.49%)
【日本】 重要イベント通過し、手掛かり材料を欠く
為替(17時)
2月3日の東京外国為替市場では、FOMCやECBなど重要イベントを通過した後とあり、各主要通貨とも手がかり材料を欠く展開となった。また、米雇用統計を控えて様子見ムードも広がった。
米ドル・円は、128.65円で始まった後はやや軟調に推移し、昼頃には安値128.45まで下落した。その後は徐々に値を取り戻し、終値128.71近辺で取引を終えた。
ユーロ・米ドルは、1.0909ドルで始まった後、大きな手掛かりなく狭い値幅での動きが続いた。夕方にかけてはややユーロ売り・米ドル買いが進み、一時1.0882ドル近辺まで下落。その後はやや持ち直し、1.0904ドルで引けた。
ユーロ・円は、朝方からユーロ売り・円買いが先行し、昼頃には一時139.93円まで値を下げた。その後は反転して上昇基調となり140.34円で取引を終えた。
債券
10年長期金利 0.485% (-0.010)