【米国】米10年債利回りが上昇に転じたこともあり、調整目的のドル買いが優勢
為替(2024年8月27日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 144.49 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1160 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.29 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.56 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3185 (米ドル)
8月26日のニューヨーク外国為替市場は、7月米耐久財受注額(予想:4.2%、結果:9.9%)が予想を上回った事や米10年債利回りが3.8%台を回復したことでドル買いが優勢となった。なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「政策を調整する時期が来た」「9月の利下げが軌道から外れることは考えにくい」といった発言をした。
米ドル円は、東京市場では前週末からのドル売りの流れを継続したが、ニューヨーク市場ではポジション調整目的のドルの買戻しが優勢となった。7月米耐久財受注額が予想を上回った事や米10年債利回りが上昇に転じたことも円売り・ドル買いを促し144.65円まで買い戻された。
ユーロドルは、アジア市場では1.1202ドルと昨年7月以来の高値をつけたものの、欧米市場に入るとポジション調整目的の売りが優勢となり22時台には1.1149ドルと日通し安値を更新した。ただこの日は、英国がサマーバンクホリデーで休場となったことから市場参加者も少なく、値動きは限定的で、24時前には1.1178ドルまで下げ渋った。
株式
NYダウ平均 USD 41,249.66 +74.11(+0.17%)
NASDAQ総合 USD 17,725.77 -152.02(-0.85%)
S&P500 USD 5,616.85 -17.75(-0.31%)
株式市場では、前週末のパウエルFRB議長の利下げを示唆する発言を受けて、この日も買いが優勢となった。ただ、28日にはエヌビディアの決算発表を控えて、目先の利益確定目的の売りも出やすく上値は限定的だった。NY市場の後半には下げに転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 3.818% (+0.017)
NY原油(WTI) USD/バレル 77.93 (+2.74%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,553.6 (+0.19%)
【日本】前週末の米利下げ観測の高まりを引き継いで、全般でドル売りが優勢な展開となった
為替(17時)
8月26日の東京外国為替市場は、前週末の米利下げ観測の高まりによるドル売りを引き継ぎ、全般でドル売り優勢の展開となった。ドルが買い戻される場面もあったが、米10年債利回りが3.78%台まで低下したことを受けて、引けにかけてもドル売りが優勢となった。なお本日は、英国がサマーバンクホリデーで休場となっていることで、欧州時間になっても大きな方向感は出なかった。
米ドル円は、売り遅れている市場参加者の売りに押され、143.44円まで下押した。もっとも英国市場がサマーバンクホリデーで休場ということもあり次第に同意を落ち着かせ徐々に買戻しが入り、後場の日経平均株価が下げ幅を縮小したこともあり144.21円まで買い戻された。米10年債利回りが安値圏の3.77%台に低下したことも上値の動きを圧迫した。
ユーロドルは、対円でのドル売りが支えとなり前週末の高値をわずかに上抜け1.1202ドルまで上値を伸ばした。その後は上昇に一服感が広がり、ドル円でドルが買い戻されたことも重しとなり1.1175ドルまで調整の売りに押された。8月独IFO企業景況感指数が86.6とほぼ予想通りの結果となり、大きな反応は見られなかった。
ユーロ円は、ユーロドルが底堅さを維持していることで積極的に下値を試す動きにはなっていないが、軟調なドル円に頭が抑えられ上値が重たい状態が続いている。その後はドル円の下げ渋りを確認し、161.24円まで値を上げた。ただ上値は重たく、ユーロドルの調整売りと、ドル円の売戻に押され160.56円まで安値を更新した。
債券
日本国債10年 0.887% (-0.008)
【市場主要イベント】
27日 独 第1四半期GDP
29日 米 GDP
30日 ユーロ HICP
米 PCEデフレーター
加 GDP