【米国】米10年債利回りが上昇したことで、ややドル買いが優勢となった
為替(2025年1月29日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.50(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0430 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.21 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.47 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2440 (米ドル)
1月28日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが上昇したことで全般でドル買いが進んだが、米10年債利回りが上昇幅を縮めた事でドル買いは落ち着いた。米消費者信頼感指数(予想:105.6、結果:104.1)は予想を下回った一方で、リッチモンド連銀製造業指数(予想:-12、結果:-4)は予想を上回るなど、強弱入り混じる展開となり方向感は出なかった。29日のFOMC結果公表が控えていることもあり、全般で様子見ムードが強かった。
米ドル円は、上昇していた米10年債利回りが上昇幅を縮めた事で円買い・ドル売りが小幅ながら入ったものの、下押しは155.05円までと限定的だった。29日のFOMC結果公表を前に様子見ムードが強まり、大きな方向感は出にくかった。その後は米10年債利回りが再び4.57%台まで上昇したことで、155.76円まで買い戻された。
ユーロドルは、米10年債利回りが上昇幅を縮めた事で23時台には1.0440ドルまで上昇した。ただ米10年債利回りが再び上昇したこともあり上値は重たくなったものの、ユーロ円の買いが支えとなり下値も限定的だった。その後も1.0430ドルを挟んで揉み合い方向感の出ない展開となった。
株式
NYダウ平均 USD 44,849.74 +133.96(+0.29%)
NASDAQ総合 USD 19,728.95 +382.12(+1.97%)
S&P500 USD 6,064.48 +50.22(+0.83%)
株式市場は、NYダウ平均は中国のAI台頭が警戒されて、前日に急落したエヌビディアが反発したほかハイテク株が広く買われ相場を下支えした。ハイテク株比率が高いナスダックでは、メタ・プラットフォームズが買われたほか、前日急落したブロードコムが反発した。
債券・商品先物
米国債10年 4.536% (+0.006%)
NY原油(WTI) USD/バレル 73.58 (+1.02%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,771.9 (+1.03%)
【日本】米関税政策に関する発言をきっかけに、全般でドル買いが優勢となった
為替(17時)
1月28日の東京外国為替市場は、一部報道で「ベッセント米財務長官は段階的な関税引き上げを計画し、最終的に20%まで引き上げる可能性がある」と伝わったほか、トランプ米大統領が「半導体や鉄鋼、アルミなどその他産業への関税を適用する」「2.5%を大幅に上回る一律関税を望む」といった発言をきっかけに、米金利の先高観から全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、ベッセント米財務長官の関税引き上げに関する発言やトランプ大統領の関税適用に関する見解を示すと、関税政策による米金利の先高観が強まり為替市場では全般ドル買いが強まり13時台には155.94円まで上昇した。買い一服後は調整のドル売りが入り155.51円まで下押したが、欧州勢参入後には再び買い圧力が強まり155.98円まで上値を更新した。
ユーロドルは、米関税政策に絡んだ米金利先高観からドル買いが優勢となり11時台には1.0423ドルまで下押した。売り一巡後は下げ渋るも上値は重たく、狭いレンジ内でのもみ合いとなった。欧州勢がドル買いで参入すると1.0427ドルまで下押すも底値は固く安値更新とはならなかった。
ユーロ円は、ユーロドルや日本株の下落につれて、円買い・ユーロ売りが進み、一時161.58円まで下押す場面があったものの、ドル円の上昇に連れて162.66円まで上値を伸ばした。ドル絡みの取引が中心となった事で値幅は限られたものの、この日の高値圏を推移するなど底堅い動きとなった。
債券
日本国債10年 1.195% (-0.014)
【市場主要イベント】
29日 日 日銀・金融政策決定会合議事要旨
加 カナダ銀行 政策金利
米 FOMC政策金利公表
30日 独 10-12月期四半期GDP
ユーロ 10-12月期四半期GDP
ユーロ ECB政策金利
米 10-12月期四半期GDP
ユーロ ラガルドECB総裁、定例記者会見
31日 米 PCEデフレーター
加 11月月次GDP