【米国】米経済指標が上振れる結果となると、ドル買いが先行した
為替(2025年3月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.27(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0944 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.37 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.07 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3001 (米ドル)
3月18日のニューヨーク外国為替市場は、米住宅着工件数(予想:1.4%、結果:11.2%)や米輸入物価指数(予想:-0.1%、結果:0.4%)が市場予想を上回った事で、米10年債利回りが上昇し全般でドル買いが先行した。もっとも、トランプ政権による貿易摩擦や米経済悪化への懸念も根強く、ドル買いは長続きしなかった。なお、トランプ大統領とプーチン大統領はウクライナのエネルギー資産に対するロシアの攻撃を制限することを確約したものの、米国が提案した即時の全面的な停戦には同意しなかった。
米ドル円は、米住宅着工/建設許可件数や米輸入物価指数が市場予想を上回った事が分かると、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが先行し、149.93円の日通し高値を付けた。ただ節目の150円を前に上値は抑えられた。トランプ政権による関税政策が貿易戦争や米経済の下押しに繋がるとの懸念も根強く、米国株相場が下落したことも相場の重しとなり、円買い・ドル売りが優勢となった。27時30分過ぎには149.10円まで下押した。
ユーロドルは、独財政拡大やウクライナ停戦協議進展への期待から、欧州市場序盤には1.0954ドルまで上昇した。ただ、NY市場に入ると米経済指標の上振れを受けてドル買いが先行した。一時1.0892ドルの日通し安値を付けたものの、前日安値の1.0869ドルが目先のサポートとして意識されると、買戻しが優勢となった。「独連保議会は財政改革パッケージ案を可決した」と伝わった事で、ユーロ買い・ドル売りを後押しし1.0951ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 41,581.30 -256.21(-0.61%)
NASDAQ総合 USD 17,506.75 -305.72(-1.71%)
S&P500 USD 5,614.65 -61.50(-1.08%)
株式市場は、トランプ米政権による関税政策が貿易戦争や米経済の下押しにつながるとの懸念が根強く、売りが優勢となった。明日終了するFOMCを前にした持ち高調整目的の売りも出やすかった。ハイテク株比率が高いナスダックでも、電気自動車のテスラが5%下落するなど、反落し終了した。
債券・商品先物
米国債10年 4.285% (-0.015)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.34 (-1.04%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,041.7 (+1.04%)
【日本】日経平均株価が600円超高となったことで、全般で円売りが優勢となった
為替(17時)
3月18日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き一時600円超高となったことで、全般で円売りが優勢となった。米10年債利回りはやや低調に推移したが、相場への影響は限定的だった。欧州勢参入後には欧州通貨に買いが集まり、ユーロドルやポンドドルは強含んだ。
米ドル円は、日経平均株価の上昇などを背景に投資家のリスク志向改善を意識した買いが入った。仲値に向けた買いも入り12時前には149.72円まで上値を伸ばした。ただ、米10年債利回りが低下していることで伸び悩んだ。もっとも、日経平均株価が高水準で推移していることもあり底値は固く17時過ぎには149.90円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、対円でドル買いが進んだことなどから、ドル買いが優勢となりじり安に推移した。目立った戻りもなく15時台には1.0903ドルまで下押した。ただ欧州勢参入後には一転して買戻しが優勢となり1.0936ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、ドル円の上昇や日経平均株価の堅調な推移を背景に買いが優勢となり正午前には163.34円まで上値を伸ばした。その後はドル円の伸び悩みにつれて163.13円まで売り戻されたが下値は堅く、欧州勢参入後にはドル円やユーロドルの上昇に連れて163.86円まで強含んだ。
債券
日本国債10年 1.499% (-0.012)
【市場主要イベント】
19日 日 日銀金融政策決定会合
日 植田和男日銀総裁、定例記者会見
ユーロ 消費者物価指数
米 FOMC
20日 新 10-12月期四半期国内総生産
英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21日 日 2月全国消費者物価指数