【米国】FOMCの結果公表を受け、米10年債利回りの低下とともにドル売りが優勢となった
為替(2025年3月20日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 148.69(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0902 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.12 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.34 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3002 (米ドル)
3月19日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇を背景に全般でドル買いが先行した。もっともFOMCでは政策金利が4.25%‐4.50%に維持され、4月からの量的引き締めを緩和することが決定された。また年内2回の利下げ見通しが維持されたこともあり、米10年債利回りが4.24%台まで低下したことで、一転してドル売りが優勢となった。
米ドル円は、米10年債利回りの上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。米株式相場が反発し投資家心理の改善も相場を後押しし、23時過ぎには150.14円まで上値を伸ばした。ただFOMCで米政策金利が4.25‐4.50%に据え置かれ、4月からの量的引き締めのペースを緩和することが決まるとドル売りが優勢となり148.60円まで下押し、日通し安値を更新した。
ユーロドルは、トルコでの政治リスクが警戒される中で、NY市場に入るとユーロ売り・ドル買いが先行した。米10年債利回りの上昇も受けて、26時30分過ぎには1.0860ドルの日通し安値を付けた。ただ、FOMC結果公表で今年2回の利下げ見通しが維持されると、米10年債利回りの低下とともにドル売りが優勢となり、1.0912ドルまで買い戻された。
株式
NYダウ平均 USD 41,964.62 +383.32(+0.92%)
NASDAQ総合 USD 17,751.11 +244.36(+1.39%)
S&P500 USD 5,675.27 +60.62(+1.07%)
株式市場は、FOMC金利見通しで、年内の利下げ回数が2回と前回の想定が維持されたことが好感された。米10年債利回りが低下したことで、株式の相対的な割高感が薄れたことも相場の支援材料となり、NYダウ平均は一時600ドル超上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.247% (-0.038)
NY原油(WTI) USD/バレル 66.81 (+0.70%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,057.5 (+0.51%)
【日本】日銀は金融政策決定会合を終え、政策金利を0.50%に据え置くことを決定した
為替(17時)
3月19日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き高値圏を推移したことから、円売りが優勢となった。日銀は金融政策決定会合を終えて、政策金利を0.50%に据え置くことを決定したが市場予想通りだったため、相場に大きな影響は無かった。その後の植田日銀総裁の記者会見では、「賃上げの動きが広がっている」「各国の通商政策などの動きを受けた海外の経済・物価動向の不確実性は引き続き高い」「経済・物価見通しが実現していけば金融緩和度合いを調整していく」と発言したことで、円買いが優勢となった。
米ドル円は、東京仲値にかけては149.64円まで上値を伸ばしたものの、すぐに149.20円まで売り戻されるなど、日銀金融政策決定会合の結果公表を前に方向感のない展開が続いた。日銀は、政策金利を0.50%に据え置くことを決定した。その後の植田日銀総裁の記者会見では、「賃上げの動きが広がっている」「経済・物価の見通しが実現していけば金融緩和度合いを調整していく」としたことで円買いが進み149.14円まで下押した。
ユーロドルは、対円でドル買いが進んだことからじり安に推移した。もっとも円中心の相場となる中で大きな方向感は出なかった。ただ、独10年債利回りが低下して始まった事もあり、欧州勢の参入後は売りが先行した。前日安値の1.0893ドルを下抜けると1.0872ドルまで下値を広げた。
ユーロ円は、方向感が定まらず163.50円を挟んでもみ合う展開が続いた。日銀は政策金利を0.50%に据え置くことを決定したが市場の予想通りであったことから、相場に大きな影響は無かった。植田日銀総裁の会見前には163.87円まで上値を伸ばしたが、賃金の見通しが良好であるなどの発言を受けて、円買いが優勢となり162.18円まで下値を広げた。
債券
日本国債10年 1.517% (+0.018)
【市場主要イベント】
20日 新 10-12月期四半期国内総生産
英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21日 日 2月全国消費者物価指数