【米国】米経済指標が市場予想を上回ると全般でドル買いが先行した
為替(2025年3月21日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 148.77(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0852 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.47 (円)
ポンド円 GBP/JPY 192.91 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2966 (米ドル)
3月20日のニューヨーク外国為替市場は、米関税政策をきっかけとする貿易摩擦による貿易摩擦を懸念して、欧州株式相場が下落するとユーロ売りを後押しし、全般でユーロ売りが先行した。また米新規失業保険申請件数(予想:22.4万件、結果:22.3万件)や中古住宅販売件数(予想:-3.2%、結果:4.2%)などが市場予想を上回った事で、全般でドル買いが進んだ。
米ドル円は、ユーロやスイスフランなど対欧州通貨に対してドル高が進んだ影響を受けたほか、米住宅関連指標が予想を上回り、米10年債利回りが上昇幅を縮小したことが、ドル買いを下支えした。25時過ぎには148.96円まで上値を伸ばしたが、節目の149円を前に伸び悩んだ。
ユーロドルは、欧州取引時間にラガルドECB総裁が欧州議会にて「通商を巡る不確実性は高い」「米関税とEUによる対抗措置がユーロ圏経済を下押しする」などと発言したことで、欧州株相場の下落とともにユーロ売りが進んだ。米関税による貿易摩擦がEU経済に悪影響を及ぼすとの懸念が改めて意識されると、ユーロの重しとなり、ユーロ売り・ドル買いが進んだ。
株式
NYダウ平均 USD 41,947.81 -16.81(-0.04%)
NASDAQ総合 USD 17,688.78 -62.33(-0.35%)
S&P500 USD 5,662.06 -13.21(-0.23%)
株式市場は、トランプ米政権による関税政策が貿易戦争や米経済の下押しにつながるとの懸念が根強い中で、売りがやや優勢となった。ただ、前日のFOMCの結果を好感した買いも入り、相場は上昇に転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.241% (-0.006)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.10 (+1.93%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,052.8 (+0.15%)
【日本】前日からの円買いの流れを引き継ぎ、全般で円買いが先行した
為替(17時)
3月20日の東京外国為替市場は、トランプ氏がFRBへ利下げを要請したことが伝わると、ドル売りが先行した。欧州通貨はイングランド銀行金融政策委員会を控えポジション調整目的の売りも優勢となった。ドイツでは生産者物価指数が予想に反して低下したことで、全般でユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、トランプ大統領がSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じてFRBへ利下げを要請したことで一時148.18円まで下値を広げた。ただ東京市場が休場で参加者が少ないこともあり、積極的に売り進める展開とはならず、148.46円まで下げ渋った。欧州勢参入後には対欧州通貨でドル買いが強まったこともあり148.64円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、対円でのドル売りによるユーロ買いと、対円でのユーロ売りにより1.0916ドルまで上値を伸ばした。もっとも積極的に上値を伸ばす展開とはならず、調整目的の売りに押され売り戻しが優勢となった。欧州勢参入後は売りが先行した。独生産者物価指数が予想に反して低下したことも重しとなり下値を拡大し1.0864ドルまで下押した。
ユーロ円は、ドル円の下落につられる形で売りが優勢となった。ダウ先物は3桁の上げ幅を記録しているがクロス円への影響はほとんどなかった。ユーロドルが下落していることも相場の重しとなり、161.41円まで下押した。その後はやや下げ渋ったものの独生産者物価指数が予想に反して低下したことで売りが優勢となり伸び悩んだ。
債券
日本国債10年 1.517% (±0)
【市場主要イベント】
21日 日 2月全国消費者物価指数