【米国】サービス部門PMI速報値が市場予想を上回った事で、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年3月25日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.69(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0800 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.76 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.74 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2922 (米ドル)
3月24日のニューヨーク外国為替市場は、米製造業購買担当景気指数(予想:51.8、結果:49.8)が市場予想を下回ったものの、サービス部門購買担当景気指数(予想:50.9、結果:53.2)が市場予想を上回った事で、米10年債利回りの上昇とともに全般でドル買いが優勢となった。また4月2日に発動される相互関税について「対象国が絞り込まれる可能性がある」と複数メディアで報じられた。
米ドル円は、米製造業購買担当景気指数が市場予想を下回ったものの、サービス部門購買担当景気指数が市場予想を上回ったため、円売り・ドル買いが進行し強含みした。25時前には19日の高値を上抜け150.76円まで上昇した。米10年債利回りが4.33%台まで上昇したことも相場の支援材料となった。
ユーロドルは、米サービス部門PMI速報値の上振れをきっかけに米10年債利回りが上昇すると全般でドル買いが進行した。25時30分過ぎには一時1.0781ドルと日通し安値を更新した。ただ、トランプ大統領は4月2日に発動する相互関税について「柔軟性がある」との認識を21日に示していたほか、複数の米メディア相互関税について「対象国が絞り込まれる可能性がある」と報道したことでややユーロの買戻しが進んだが1.0812ドルまでにとどまった。
株式
NYダウ平均 USD 42,568.28 +582.94(+1.38%)
NASDAQ総合 USD 18,176.93 +499.78(+2.82%)
S&P500 USD 5,765.86 +97.87(+1.72%)
株式市場は、「米相互関税の対象を限定」との一部報道が伝わったほか、NY午後にはトランプ大統領が減免措置を多くの国々に与える可能性について言及し、関税を巡る過度な警戒感は後退し、主力株に買いが集まった。NYダウ平均は一時650ドル超上昇する場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.338% (+0.008)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.83 (+1.20%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,017.6 (-0.35%)
【日本】ウクライナ停戦を巡る期待感の高まりから、欧州序盤からユーロ買いが強まった
為替(17時)
3月24日の東京外国為替市場は、安く寄り付いた日経平均株価がプラス圏を回復したことで、全般で円売りが先行した。ただ植田日銀総裁が「今後の金融調整で国債売却を排除しているわけではない」と発言したことにより、本邦10年債利回りは1.547%まで上昇し円売りは一服し、クロス円の重しとなった。本日ウクライナ停戦を巡る米ロ高官協議が開かれることで欧州序盤からはユーロ買いが進んだ。
米ドル円は、東京オープン直後に149.45円まで下押したものの下値は堅く、11時前には149.95円まで強含みした。安く寄り付いた日経平均株価が上昇しプラス圏を回復したことも相場の支えとなった。ただ、節目の150円を前に失速すると徐々に上値を切り下げていった。植田日銀総裁の発言を相場の重しとなったと思われる。ただ、米10年債利回りが4.28%台まで上昇していることや堅調な日経平均株価を背景に再び149.85円まで買い戻された。
ユーロドルは、ドル円の上昇を背景にドル買いが先行し1.0816ドルまでドル高に推移した。ただ、その後は本日予定されている米国とロシアの高官によるウクライナ停戦を巡る協議への期待感から、底堅く推移し一転して1.0849ドルまでユーロ買いが進んだ。独10年債利回りが2.80%まで上昇していることも相場の支えとなった。
ユーロ円は、ドル円の上昇に連れて162.31円まで買いが先行するも、ユーロドルの下落にも挟まれる形で、伸び悩み161.98円まで下押した。ただウクライナ停戦を巡る米ロ高官協議を前にユーロドルの買戻しが強まったほか、NYダウ先物が一時300ドル超上昇した事が支えとなり162.50円まで強含んだ。
債券
日本国債10年 1.538% (+0.016)
【市場主要イベント】
25日 日 日銀・金融政策決定会合議事要旨
米 2月新築住宅販売件数
26日 英 CPI
米 耐久財受注
27日 米 四半期実質国内総生産
28日 英 四半期国内総生産
米 個人消費支出
加 月次国内総生産