【米国】米経済指標が市場予想を下回ったことで、全般でドル売りが先行した
為替(2025年3月26日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.90(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0791 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.76 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.74 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2944 (米ドル)
3月25日のニューヨーク外国為替市場は、3月米消費者信頼感指数(予想:94.0、結果:92.9)や米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:2、結果:-4)など米経済指標が軒並み市場予想を下回ったことで、全般でドル売りが優勢となった。月末が近づいていることもあり、ロンドン・フィキシングに絡んだ値動きも目立った。トランプ大統領が4月からの相互関税に猶予措置を取る可能性を示唆したことで投資家の過度な警戒感は後退している。
米ドル円は、3月米消費者信頼感指数や米リッチモンド連銀製造業景気指数、2月新築住宅販売件数などが軒並み市場予想を下回る結果となると、米10年債利回りの低下とともにドル売りが優勢となった。月末が近付く中でロンドン・フィキシングに絡んだ円買いフローも目立ち、24時台には149.55円まで下押した。売り一巡後は買い戻しが優勢となったものの149.94円までにとどまった。
ユーロドルは、欧州序盤に1.0776ドルまで安値を更新したものの、3月独IFO企業景況感指数が市場予想が市場予想通りとなったことで買い戻しが優勢となった。22時前には一時1.029ドルの日通し高値を更新した。ただ、前日高値の1.0858ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、上値が重たくなり引けにかけては1.0790ドルまで売り戻された。
株式
NYダウ平均 USD 42,592.16 +23.88(+0.05%)
NASDAQ総合 USD 18,271.59 +94.66(+0.52%)
S&P500 USD 5,776.83 +10.97(+0.19%)
株式市場は、トランプ大統領が「相互関税」について猶予措置を取る可能性を示唆したことで、投資家の過度な警戒感が和らぎ買いが入りやすかった。ただ、米政権の政策を巡る不透明感は根強く、指数は下げに転じる場面もあった。ハイテク株比率が高いナスダックは米10年債利回りの低下で、高PERのハイテク株に買いが入った。
債券・商品先物
米国債10年 4.315% (-0.023)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.86 (+0.04%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,026.2 (+0.28%)
【日本】日経平均株価が上げ幅を縮小すると全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
3月25日の東京外国為替市場は、日経平均株価が3万8,000円台を回復したことも支援となり、クロス円は全般で上昇した。もっとも日経平均株価が上げ幅を縮小すると一転して売りが優勢となり、下押した。また欧州株式指数先物が軟調に推移する動きを確認すると、全般でユーロ売りが優勢となった。
米ドル円は、日経平均株価が取引開始直後に3万8,000円台を回復したことも追い風となり150.94円まで上値を伸ばした。ただ、その後は日経平均株価が上げ幅を縮小した事で、上値が重たくなり150.58円まで売り戻された。節目の151円を超えられなかったことによる持ち高調整の売りにも押され15時前には150.42円まで下押した。ただ、米10年債利回りが4.34%台まで上昇したことで全体的にドル買いが優勢となったことで、17時過ぎには150.76円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、円がらみ中心の取引となる中で1.08ドルを挟んで方向感なくもみ合う展開が続いた。ただ欧州勢が参入すると、欧米の株式指数先物が軟調な動きをすると1.0792ドルまで下押した。その後1.0801ドルまで買い戻されたが限定的で、1.0784まで日通し安値を更新した。
ユーロ円は、ドル円の上昇に合わせて163.01円まで上昇したがドル円の伸び悩みもあり、買い一服後は売り戻しが優勢となった。日経平均株価の上昇幅縮小も相場の重しとなり、162.64円まで下押した。その後は162.83円まで下げ渋ったものの、欧州株式指数先物の軟調な動きなどを確認するとユーロ売りが優勢となり、午前中安値を割り込むと162.37円まで下落した。
債券
日本国債10年 1.576% (+0.038)
【市場主要イベント】
26日 英 CPI
米 耐久財受注
27日 米 四半期実質国内総生産
28日 英 四半期国内総生産
米 個人消費支出
加 月次国内総生産