【米国】米中貿易摩擦緩和への期待感から、米株は全般で上昇した
為替(2025年4月25日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 142.62(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1388(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.42 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.23 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3337 (米ドル)
4月24日のニューヨーク外国為替市場は、3月米中古住宅販売件数(予想:413万件、結果:402万件)が年換算率で市場予想を下回ったことで、ドル売りが先行した。また、NYダウ平均株価が安く寄り付いたが、その後はプラスに転じ上昇幅を拡大したことで、対オセアニア通貨でドル売りが優勢となった事から、引けにかけてはドル売りが優勢となった。
米ドル円は、3月米中古住宅販売件数が年換算率で市場予想を下回った事が分かると、142.27円と日通し安値を付けた。安く始まったNYダウ平均が上げに転じるなど、米国株相場底堅く推移したことも相場を下支えした。トランプ大統領が「我々は中国と会談している」と明らかにすると、米株価が一段高となり、ドル円にも買いが集まった。28時には142.83円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、NYダウ平均が安く始まり低下したことで、1.1347ドルまで下押した。ただ米中貿易摩擦の緩和期待が高まったことでNYダウ平均が一時550ドル超上昇し、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨で買いが強まった。対オセアニア通貨でドル安が進んだ影響から、ユーロドルでもドル売り・ユーロ買いが優勢となり引け前には1.1397ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 40,093.39 +486.83(+1.22%)
NASDAQ総合 USD 17,161.01 +467.12(+2.79%)
S&P500 USD 5,484.78 +108.93(+2.02%)
株式市場は、米中間の貿易交渉を巡る不透明感が意識されて売りが先行した。もっともトランプ大統領が「我々は中国と会談している」と明らかにすると、米政権の対中姿勢緩和を期待した買いが集まった。NYダウ平均は一時550ドル超上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.319% (-0.068)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.39 (+0.77%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,361.3 3,301.5 (+1.81%)
【日本】一時和らいでいた米中貿易摩擦への懸念が再燃し、再びドル売りが優勢となった
為替(17時)
4月24日の東京外国為替市場は、トランプ大統領が「中国と取引がないならそれはそれで良い」「パウエルFRB議長は間違いを犯したと思っている」などの発言をしたことで、早朝からドル売りが優勢となった。その後中国外務省も「中国と米国はまだ関税について協議していない。必要があれば関税戦争も辞さない」と表明したことで、再び米中貿易摩擦激化への懸念が高まり、17時にかけてはドルが売られた。
米ドル円は、トランプ米大統領から「中国と取引がないならそれはそれで良い」「パウエルFRB議長は間違いを犯したと思っている」などの発言が伝わり、早朝には売りが先行した。本邦勢参入直後には下げ渋る場面もあったが、11時台には142.60円まで下押した。その後は下げ渋り揉み合う展開となったが、中国外務省が「米国との関税戦争も辞さない」と表明したことで再び売りが優勢となった。
ユーロドルは、ドル円の下落をきっかけにユーロ買い・ドル売りが優勢となった。11時前には1.1357ドルまで上値を伸ばしたがドル円が下げ渋った動きにつられ1.1330ドルまで売り戻された。ただ米中対立への懸念が再燃したことでドル売りが強まったほか、独IFO企業景況感指数が予想を上回った事で、ユーロ売りが強まり17時過ぎには1.1392ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、早朝のドル円の下落につれる形で、161.85円まで下落した。もっともその後はユーロドルの上昇に伴うユーロ買いが優勢となり162.37円まで買い戻された。ただ、ドル円の売り圧力が強まっていることや後場に入り日経平均株価が午前中の上昇幅を縮めた事もあり、161.82円まで売られた。もっとも欧州勢参入後にはユーロドルも大きく上昇したことでユーロ買いが優勢となり、ユーロ円も17時過ぎには162.37円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.311% (-0.019)
【市場主要イベント】
25日 米 ミシガン大学消費者態度指数