【米国】米消費者物価指数が市場予想を上振れたことを受けて、全般でドル買いが優勢となった
為替(2025年8月15日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   147.75(円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.1647(米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   172.07(円)
ポンド円          GBP/JPY   199.90(円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.3527(米ドル)
8月14日のニューヨーク外国為替市場は、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「来月の大幅な利下げは適切とは考えにくい」「0.50%の利下げは不必要な緊急性のシグナルを送ることになる」と発言したことで、ドル買いが先行した。また米卸売物価指数前月比(予想:0.2%、結果:0.9%)が市場予想を上振れたこともドル買いを促し、全般でドル買いが進行した。
米ドル円は、7月米卸売物価指数が予想を大幅に上回る結果となった事を受けて、これまで高まっていたFRBの早期利下げ期待が後退し、全般でドル買いが優勢となった。東京時間の高値をうわ抜けて、27時過ぎには147.96円まで上昇した。その後も高値圏を維持している。
ユーロドルは、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁の発言を受けて、ドル買いが先行した。また米卸売物価指数が市場予想を上振れたことで、米10年債利回りが4.29%台まで上昇した。それに伴い、ドル売りが促され1.1631ドルまで下値を拡大させた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは、98.32まで上昇した。
株式
NYダウ平均       USD   44,911.25        -11.01(-0.02%)
NASDAQ総合     USD   21,710.67        -3.32(-0.01%)
S&P 500            USD    6,468.53        +1.94(+0.03%)
株式市場は、米卸売物価指数が市場予想を大幅に上回ったことを受けて、インフレ懸念が改めて広がり売りが先行した。ただ、9月の利下げ期待は根強く、売り一巡後は下げ渋り、指数は上昇に転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年                                  4.289%     (+0.053)
NY原油(WTI)     USD/バレル   62.84        (+1.55%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   3,382.3     (-0.72%)
 
【日本】日銀利上げ観測の高まりや日経平均株価の軟調な動きを背景に、全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
8月14日の東京外国為替市場は、前日のベッセント財務長官の発言から、全般で円買いが優勢となった。前日まで史上最高値を更新していた日経平均株価が一時660円超安となり、戻りもなく軟調に推移していることも円買いを促した。
米ドル円は、前日のベッセント財務長官の発言をきっかけに米利下げ観測と日銀早期利上げ観測が高まり、売りが先行した。連日上昇していた日経平均株価が低下したことも相場の重しとなり、15時台には146.37円まで下押した。その後は対ユーロを中心にドルの買戻しが優勢となったことで、ドル円も17時過ぎには146.63円まで買い戻された。
ユーロドルは、円がらみの取引が中心となり小幅なレンジ内でもみ合う展開が続いた。ただ、概ね良好だった英経済指標を受けてユーロポンドが下落したことにつれたほか、独長期金利が小幅ながら低下した事も重しとなり、1.1672ドルまで下押した。
ユーロ円は、日銀の早期利下げ観測の高まりや日経平均株価が軟調に推移している事を受けて、全般で円買いが優勢となり、16時30分過ぎには170.96円まで下押した。その後は下げ渋ったが戻りは限定的だった。
債券
日本国債10年 1.550%     (+0.037)
 
【市場主要イベント】
15日 日 4ー6月期四半期国内総生産
           米 7月小売売上高