【米国】米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが先行したが、その後は上昇幅縮小を受けて売り戻された
為替(2025年12月18日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.70(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1739(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 182.78(円)
ポンド円 GBP/JPY 208.30(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3378(米ドル)
12月17日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが上昇したことを背景にドル買いが先行したが、その後は上昇幅を縮小したことで、ドルは売り戻された。なお、ウォラーFRB理事は「労働市場は非常に軟調」「追加利下げを支持するが急ぐ必要はない」との見解を示した。
米ドル円は、欧州時間には米10年債利回りの上昇を背景にドル買いが進み155.64円まで上昇したものの、NY時間には米10年債利回りが上昇幅を縮めると伸び悩んだ。その後は155.50円前後でもみ合いが続いたが、引けにかけてはじり高に推移し、155.75円までわずかに上値を更新した。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇幅縮小を背景にドルが売り戻されると、24時台には1.1758ドルまで上値を伸ばした。18日にはECBが政策金利を据え置くことが確実視される中で、米欧の金融政策の方向性の違いに着目したユーロ買い・ドル売りが相場を下支えした。ただ、1.75円台では売り圧力も強まり1.1738ドルまで売り戻された。
株式
NYダウ平均 USD 47,891.86 -219.38(-0.45%)
NASDAQ総合 USD 22,695.50 -409.14(-1.77%)
S&P 500 USD 6,722.21 -78.04(-1.14%)
株式市場は、「オラクルが米ミシガン州で建設予定のデータセンターを巡り、ファンドが資金拠出を中止する」との一部報道を受けて同社株が急落したことで、NYダウ平均では人工知能関連銘柄が下落した。ハイテク株比率が高いナスダックでもAI投資を巡る不透明感の高まりを背景に、売りが広がった。
債券・商品先物
米国債10年 4.149% (±0)
NY原油(WTI) USD/バレル 56.50 (+2.65%)
NY金(COMEX) USD/オンス 4,373.4 (+0.90%)
【日本】日経平均株価が安く始まり円買いが先行したが、プラス圏を回復したことで円の売戻が優勢となった
為替(17時)
12月17日の東京外国為替市場は、日経平均株価が安く始まったことを受けて円買いが先行したものの、その後はプラス圏を回復したことで円売りが優勢となった。英消費者物価指数前月比(予想:±0、結果:-0.2%)が市場予想を下回ったタイミングでは、ポンド売りが優勢となった。
米ドル円は、東京仲値に変えてドル売りが優勢となり154.51円まで下押したものの、前日安値の154.40円が目先のサポートとして意識されたことで下げ渋った。その後は日経平均株価がプラスに転じたことや、時間外の米10年債利回りが上昇したことを手掛かりに買いが優勢となり155.57円まで買われた。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇によるドル買いの影響を受けたことで売りが優勢となった。英消費者物価指数が市場予想を下回りポンド売りで反応し対ポンドでドル買いが強まったこともあり、16時過ぎには1.1703ドルまで下押した。
ユーロ円は、売りが優勢となり181.56円まで下押したものの、日経平均株価がプラス圏を回復したことやドル円が上昇したことを受けて買いが優勢となった。ユーロドルが下げたタイミングでは181.88円まで下押す場面もあったが限定的で、ドル円が上昇すると下げ渋った。
債券
日本国債10年 1.972% (+0.021)
【市場主要イベント】
18日 新 7-9月期四半期国内総生産
ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
米 11月消費者物価指数
19日 日 日銀金融政策決定会合
日 11月全国消費者物価指数
日 植田日銀総裁の発言