【米国】米利下げ観測の高まりを受けて、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年9月23日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.73(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.1802(米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 174.33(円)
ポンド円 GBP/JPY 199.63(円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3512(米ドル)
9月22日のニューヨーク外国為替市場は、米利下げ観測が高まっている中で欧州では利下げが終わりを迎えるとの見方からユーロ買い・ドル売りが優勢となった。なお、ムサレム米セントルイス連銀総裁からは「追加利下げの余地は限られている」「インフレリスクが高まった場合には利下げは支持しない」とさらなる利下げには消極的な意見を述べた。
米ドル円は、東京時間からの下落の流れを引き継ぎ小幅ながらも下落した。米利下げ観測が根強い中で午前3時前には147.65円まで下値を拡大した。米連銀総裁の複数名から利下げに消極的な意見が出たものの、ミランFRB理事は「現在の政策金利は高すぎる」「労働市場を守るためには、今後数カ月で利下げを実施すべき」と発言した。
ユーロドルは、欧州では利下げが終わりに近づいているとの見方が強い一方で、米利下げ観測が高まっていることで、米欧金利差縮小を睨んだユーロ買い・ドル売りが優勢となった。前週末高値を上抜けると、引け前には1.1803ドルまで上値を伸ばした。
株式
NYダウ平均 USD 46,381.53 +66.27(+0.14%)
NASDAQ総合 USD 22,787.90 +156.42(+0.69%)
S&P 500 USD 6,693.74 +29.37(+0.44%)
株式市場は、米主要3指数で史上最高値を更新した。米利下げ観測が高まっているほか、個別で好材料が伝わったアップルやエヌビディアが買われ相場の押上要因となった。
債券・商品先物
米国債10年 4.149% (+0.020)
NY原油(WTI) USD/バレル 62.07 (-0.03%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,781.2 (+1.66%)
【日本】日経平均株価が大幅に上昇したことを受けて、全般で円売りが先行した
為替(17時)
9月22日の東京外国為替市場は、日経平均株価が大幅に上昇したことを受けて投資家のリスク志向改善から円売りが先行した。また時間外の米10年債利回りが上昇したことを背景としたドル買いも優勢となった。自民党次期総裁選へは5名の候補者が届け出たが、相場の反応は薄かった。
米ドル円は、日経平均株価の堅調な推移を受けて投資家のリスク志向の改善を意識した買いが先行し、12時過ぎには148.37円まで強含んだ。米10年債利回りが上昇していることも相場の支えとなった。もっとも欧州勢参入後にはドル売りが優勢となり16時台には147.89円まで売り戻された。ただ早朝安値の147.87円を前にすると下げ渋った。
ユーロドルは、米10年債利回りが上昇していることを受けて売りが先行し1.1726ドルまで下押した。その後は下げ渋り13時台には再び売られたものの、午前中安値に面合わせすると割り込むことはできずに再び下げ渋った。欧州勢参入後には米10年債利回りの上昇が一服したことで、ドル売りが優勢となった。
ユーロ円は、ドル円が上昇したことや日経平均株価が堅調な推移をしたことを受けて円売り・ユーロ買いが優勢となり、12時30分過ぎには174.07円まで上値を伸ばした。もっともその後はドル円の下落とユーロドルの上昇に挟まれる形で、大きな方向感は出ずにレンジ内で上下する展開となった。
債券
日本国債10年 1.657% (+0.014)
【市場主要イベント】
23日 米 製造業購買担当者景気指数
24日 米 新築住宅販売件数
25日 米 4ー6月期実質国内総生産
26日 米 PCEデフレーター
加 国内総生産