【米国】
為替(2023年3月25日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 130.72 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0760 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 140.66 (円)
ポンド円 GBP/JPY 159.88 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2230 (米ドル)
3月24日のニューヨーク外国為替市場で米ドル円はやや持ち直した。この日、イエレン米財務長官が金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合のために米金融監督当局の責任者らを招集すると伝わり、市場では金融システム不安への対策の期待が広がった。こうした動きを受けて米国株式相場が切り替えし、米ドル円はやや持ち直す展開となった。ただし、米10年債利回りの低下が米ドル円の重石となったほか、週末とあって積極的には手掛けにくい状況が意識された。
債券市場では、金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りが10年債(長期金利)の利回りを上回る現象(逆イールド)が継続しており、2年債が3.77%、10年債が3.37%となっている。
米ドル円は小幅に上昇した。130.16円で取引を開始すると、やや水準を切り上げて一時は130.90円まで上昇した。ただし、積極的に手掛ける動きは見られず、130.72円で取引を終えた。
ユーロドルは横ばいに終始。1.0749ドルで始まると、高値1.0768ドルと安値1.0742ドルの狭いレンジで推移した。引けにかけても大きな変動は見られず、1.0760ドルで引けた。ポンドは、対米ドルで1.2230ドル近辺での取引となっている。
ユーロ円は米ドル円と近しい値動きとなった。139.92円で取引を開始すると、一時は140.85円まで上昇。しかし、週末とあって積極的な取引は限られ、140.66円で取引を終えた。
株式
NYダウ平均 USD 32,237.53 132.27 (+0.41%)
NASDAQ総合 USD 11,823.96 36.55 (+0.31%)
S&P500 USD 3,970.99 22.27 (+0.56%)
3月24日の米株式市場のダウ工業株30種平均は続伸。欧州株式市場でドイツ銀行をはじめとする大手銀行株が下落したことを受けて軟調に始まった。一方、セントルイス地区連銀総裁が金融ストレスの抑制に言及すると過度な警戒感は緩和。徐々に水準を切り上げる展開となった。個別では公益や不動産などの内需関連株が買われた一方、アプライド・マテリアルズなどの半導体製造装置銘柄の下げが目立った。
債券・商品先物
米国債10年 3.3743% (-0.046)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.26 (-1.00%)
NY金(COMEX) USD/オンス 1,983.8 (-0.60%)
【日本】 米金利低下で米ドル円は一時130円を割る
為替(17時)
3月24日の東京外国為替市場では、円買いが相対的に優勢となった。市場では引き続き米国・欧州の金融システムに対する不安が意識されており、投資家はリスクを取りにくい状況と会って円を買い戻す動きが出やすい。また、米金利が短期・長期とも低下し、米ドル円には重石となった。米ドル円は一時130円を割り込んだ。
米ドル円は軟調に推移した。130.84円で取引を開始すると、段階的に下値を切り下げる展開となり、一時は129.93円まで下落した。そのまま安値近辺となる130.08円で取引を終えた。
ユーロドルは1.0832ドルで始まると、その後は概ね横ばいの展開が続いた。しかし、夕方になると急速に水準を切り下げ、1.0780ドルまで売られて引けた。
ユーロ円は141.72円で取引を開始すると、徐々に水準を切り下げる展開となった。引け間際には一段安となり、一時は139.93円まで下落。140.23円で取引を終えた。
債券
10年長期金利 0.271% (-0.031)
【注目の市場イベント】
3月28:S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
3月30:イエレン米財務長官講演
3月31:ユーロ圏失業率、ユーロ圏消費者物価指数(速報、前年比)ラガルドECB総裁演説