【米国】米経済指標が市場予想を下回ったことで、ドル売りが先行した
為替(2025年3月18日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.21(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0921 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.96 (円)
ポンド円 GBP/JPY 193.83 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2990 (米ドル)
3月17日のニューヨーク外国為替市場は、米小売売上高(予想:0.6%、結果:0.2%)やニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:-2.0、結果:-20.0)が市場予想を下回ったことで全般でドル売りが先行した。独財政拡大やウクライナ停戦協議進展への期待が高まっていることから、ユーロ買い・ドル売りが強まった。NY午後にかけては、米株式の上昇や米10年債利回りの下げ幅縮小を受けて、ややドルの買戻しが優勢となった。
米ドル円は、米小売売上高やニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったことで全般でドル売りが先行し148.23円まで下押した。ただ、売り一巡後には、米10年債利回りの上昇とともに149.10円まで買い戻された。もっとも、アジア時間高値に面合わせすると伸び悩み、対欧州通貨や対オセアニア通貨でドル売りが強まると再び148.44円まで売り押された。その後は、米株式相場の上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢となったことや、米10年債利回りの低下幅縮小を受けて149.28円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは、独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待からユーロ買い・ドル売りが優勢となった。米経済指標が低調な結果となった事もドル売りを促し、前週末の高値1.0912ドルを上抜けて1.0929ドルまで上値を伸ばした。ただ、11日の高値1.0947ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、伸び悩んだ。
株式
NYダウ平均 USD 41,837.51 +349.33(+0.84%)
NASDAQ総合 USD 17,812.47 +58.38(+0.32%)
S&P500 USD 5,676.15 +37.22(+0.66%)
株式市場は、米小売売上高は予想を下回ったものの、自動車を除く数値は市場予想と一致し多ことや、国内総生産算出に用いられる自動車や外食などを除いた指標が比較的強い結果となった。個人消費を巡る過度な懸念が和らぐと、景気敏感株を中心に買いが集まり、NYダウ平均は一時520ドル超上昇した。
債券・商品先物
米国債10年 4.300% (-0.014)
NY原油(WTI) USD/バレル 67.04 (+0.50%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,010.1 (+0.55%)
【日本】日経平均株価が堅調に推移したことから、全般で円売りが優勢となった
為替(17時)
3月17日の東京外国為替市場は、時間外の米10年債利回りが低下幅を縮小したことや日経平均株価が上昇して始まり高値圏を推移したことから、全般で円売りが優勢となった。前週にいくつかの報道で日銀が次回金融政策決定会合での利上げを見送ると報じられたことも円売りを後押しした。ただ、米10年債利回りが下げ幅を縮小すると、全般でドルの買戻しがゆ末井となり、円も買い戻された。
米ドル円は、時間外の米10年債利回りが低下した事などから148.46円まで下押すも一時的だった。前週に日銀が18日から19日の金融政策決定会合で利上げを見送ると報じられた事で、仲値にかけて148.90円まで上値を伸ばした。その後は148.53円まで売り戻されたが、日経平均株価が高値圏で推移していることもあり、149.10円まで上値を伸ばした。ただ、12日の高値149.19円が目先のレジスタンスとして意識されると、17時過ぎには148.68円まで売り押された。
ユーロドルは、対円でドル買いが進むと、下値も堅く方向感に乏しい展開となった。トランプ大統領が「18日にプーチン大統領と協議。ディールの見込みは極めて高い」と発言したことで、ウクライナ情勢を巡る懸念後退への期待感から1.0893ドルまで上値を伸ばした。もっとも米10年債利回りが低下幅を縮小したことで、ドルの買戻しが優勢となり、1.0868ドルまで売り戻された。
ユーロ円は、ドル円が上昇したほか日経平均株価や香港株の堅調な推移も合わさると13時台すぎ162.25円まで上値を伸ばした。その後も何度か上値を試すものの、13時に付けた高値が目先のレジスタンスとして意識されると上値が抑えられた。時間外のダウ先物が240ドル超安まで下げた動きを確認すると、17時過ぎには161.71円まで売られた。
債券
日本国債10年 1.511 1.509% (+0.002)
【市場主要イベント】
17日 米 小売売上高
18日 加 消費者物価指数
19日 日 日銀金融政策決定会合
日 植田和男日銀総裁、定例記者会見
ユーロ 消費者物価指数
米 FOMC
20日 新 10-12月期四半期国内総生産
英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21日 日 2月全国消費者物価指数